コチラは、2010年8月に歯科卸業部門から撤退を決定したカボ・デンタル社の2008年3月時の旧城楠歯科商会との統合の説明会の模様を伝える記事です。
カボ・デンタル社が城楠歯科商会統合で説明会
“皆の成功が我々の成功につながる”

カボ・デンタル社(本社:ドイツ・ビベラッハ)は3月18日大阪,19日東京で,(株)城楠歯科商会を2月29日付けでグループに加えたことで,説明会を行った.参加したのは取引メーカーと販売代理店関係者などであった(19日東京で取材).
最初にシュティーレ・ミルコ社長氏が1時間余,会社統合の経緯や今後の営業方針などについて説明した.また,城博司取締役相談役は「一歩引いて,社業を見守りたい」と述べた.
社長の説明のあと質問を10分ほど受けた.高石重幸最高業務執行役員,末瀬充宏東京支社長が同席した.
シュティーレ社長は,会社統合の経緯の説明やこれからどのような営業方針でいくのかについて以下のとおり述べた.
<シュティーレ社長説明要旨>
ダナハーが100%株を取得したので,経営はカボが行う社名は,カボ・ジャパン・デンタルシステムになる.長い関係が深まると思う.なぜ統合したのか.日本の歯科市場は,世界第2位だ.総合的な顧客サービスが提供できると考えた.冷たいというイメージがあるかもしれないが,早い時期から統合はあった話である.
40年以上のパートナーシップを礎としたい.先代社長への心からの敬意を踏まえ,城博司取締役相談役ともよい関係を保っていきたい.両社の合意であり,正しい選択であった.
やってはいけないことも理解をして,やっていきたい.皆さんの協力関係に感謝したい.次のステップとして,間違った認識もあるかもしれない.
180日プランで社内の体制を見直をしたい.協力会社についても選択をしていく方向である.
歯科医院が成功するたに,日本の市場に焦点を合わせた製品を開発していきたい.ブラジルに工場があるが,南米向けの安いものを製造しているが,日本に売ろうとしているという噂があるが真実ではない.
日本とドイツは似ている.緊密な関係のもとでともに成長していきたい.よいことをするには時間がかかるが,適切なパートナーを探しオープンにし,長期的にどちらにもメリットあるようにやっていきたい.
最高のものを使ってほしい,というのが患者の気持ちだと思う.日本向けの商品も出したい.医療システムをよりよくしたい.今までないものを提供していきたい.皆の成功が我々の成功につながる.お互いの発展,日本の歯科医療のレベル向上に寄与したい.誤解がないようにお互いディスカッションをもちたい.直接販売はしない.
<取材後記>
質問のなかで,「大阪で行われた説明会の内容と違うのではないか」という指摘があった.シュティーレ社長は,「メールでの情報と思うが,違わない」としていた.
「ビジネスパートナーはギブアンドテイクの関係であり,協力に熱心な企業に期待している」との考えを示した.
なお,城取締役相談役については,一歩引くには余りにも若すぎる,という印象を受けたが,生き残りをかけて苦渋の選択を迫れたと思われた.
(山本嗣信)

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