5/9みんなの歯科ネットワーク4周年記念講演をお蔭様で大盛況の中、無事
開催することができました。参加者は歯科医師のみならず、技工士、衛生士、
その他医療関係、学生、一般の方と様々な分野からお越しいただけました。
本当にありがとう御座いました。



記念講演前半

岩澤毅氏(歯科技工士)  ブログ『歯科技工管理学』(http://blog.goo.ne.jp/akisigi)管理人

歯科医療制度についてデーター収集や分析を行い、各方面に行っている提言は その精度の高さから影響
力を高めており、特に 7 : 3 問題について 高度な論理的解説をしたものはその波紋を広げています。
今回は7:3問題に留まらず制度の仕組みや、それをどう解釈するばよいのか、委託技工とは何か、
またみな歯科の「みんながわかる技工指示書」をどう発展させていくと良いかなどのお話を頂きました

詳しくはここを参照下さい。


講演  岩澤氏










講演後半

権丈善一教授  慶應大学商学部


非常にわかりやすい論理展開と、ユーモアあふれるお話で常に会場を沸かせて頂きました。
講演後「目から鱗が落ちた」「もっと聞きたい」など大好評の内容でした。

概要
※(筆者の解釈であり教授の真意とズレがあるかもしれません。)
また権丈教授のHPは非常にわかりやすく、またユーモアにあふれたものなのでぜひご覧に
なることをお勧めします。)

医療、介護、教育、保育が充実することは生活の
安心感をもたらし消費が増える。
今の日本は需要がないことが問題。社会保障を充実することは
需要をふやす。それは雇用も生むし、地方と都市部の格差も
ほとんどない。今は金持ちの財産を守るための
サイクルとなっている。

国民が安心できる医療に必要な費用が出ていないのだから
医療費の枠を広げる必要がある、それは仕分けに代表される
ムダの排除(もちろんこれは必要だが)では全く足りない。
計数感覚が違いすぎると言わざるを得ない
だから負担増は避けられない。

そうした場合の財源は保険料のUPと増税になるわけだが
所得税を上げるのであれば中間から低所得者層の増税が大幅になる。
高所得者の増税による財源はほんの少しだからだ。

また法人税は世界的にみて日本は高く、これ以上の法人税のUPは
金の卵を産む鶏を逃すことになる。

消費税は1%で2.5兆円を生み、安定した財源となる。
また誤解があるようだが、消費税が3%から5%になった
2%分はすべて社会保障に使われている。それでも今、
社会保障費が足りなくなっているのだ。

医療はまだ、ましで教育など悲惨そのもの。正に教育の現場では
「混合診療」が行われている。

医療においてヨーロッパ並みにするのであれば
公費をふやすか、私費を増やすしかない。今は私費を増やす
つまり混合診療に政府は向かっている。それが良いか悪いかは
言わないけど、国民がどちらを選択するかを問わなければならない。
「増税しますよ」と言えば喜ぶ人はいない。
でも「こういう状況ですが、増税にしますか?自分で払いますか?」
と説明した上で決めてもらわなくてはならない。

今の与党はこういうことなしに「全部白紙にします」と国民を期待
させた。その結果が普天間問題に象徴される結果を生んでいる。

この国はこのままでは破滅する。社会保障の充実が日本を救うのだ。






会場風景