2007年8月某日、ある会員のメーリングリストの書き込みをきっかけに始った混合診療に対する論争をまとめました。
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[minnanosika:6803] 会員Y |
> 審査の為の病名というのは法的にどうなのでしょう。
もちろん、法的にはペケでしょうけど、歯科の場合はほとんど実態通りの病名がついているんじゃないですか?
〜の疑い病名は審査のためではなく、実際にそう疑ってるからつけているわけですしね。
こ
れが問題なのは医科です。便宜病名とか保険病名という名前ですが、医科の場合、傷病名と薬との関係がかなり厳密に決められているので、便宜病名を付けない
と自分の思い通りに薬が出せないという実情があります。これに絡み、医科に電子レセプトには保険者側から病名と処置、投薬との関連情報を埋め込めと要望が
上がっており、フォーマットの改訂作業がはじまってると噂があります。医師会は反対しているようですが。でも多分そうなるんじゃないかと思います。
歯
科でもそういう動きはあるのですが、歯科の場合、たとえそうなってもそれほど影響はないと思います。というのも歯科のレセコン自体がそういったことをかな
り厳密にチェックしているので、レセコンで通常通り請求している限りでは特に問題となるケースの発生は少ないと思います。
保険のルールへ厳密な適用は実はレセオンライン化を睨んでものと私は推察しています。医科の電レセでは、提出前の事前審査機能があって(ルール内容は公開されています。)大きな間違いはこれでチェックを受けます。
歯科でも多分同様の機能が整備されるはずですから、そういった機械的な審査のための布石であると思います。
こういった動きに対して、歯科医師会はもちろん反対していますが、保険医協会などもこぞって反対しているようです。
でも、私は逆に賛成の立場にいます。
保険診療というものは結局はルールの枠内でしか行えないものであるのは明白です。
でも現在はローカルルールの存在やいわゆるフリーライダーの存在からルールが歪められ地域による不公平な分配やら、通らばリーチ的な曖昧なルールに惑わされ治療以外のところで神経をすり減らしているような感じがするのです。
そもそもあの青本の文章は役人独特の文章で多分に玉虫色なところがありすぎます。
しかし、これが機械審査となれば、白黒はっきりした「仕様書」がでてきますので、ダメなものはダメと自分でも納得できるし、患者さんにも説明できます。
こちらの方が今の状態より、もっと本来の仕事に集中できる環境になると私は信じています。
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[minnanosika:6805] 会員o re6803 |
まさにそうですね。ですから患者さんに対して内容のわかる領収書を発行することにより、この問題が解決に向かうと考えています。
一番の問題は「あいまなな部分」を利用しようとしている人がこっち側にもあっち側にも存在するということです。このあいまいな部分を明確にし、患者さんにも知らせることにより、私達は堂々とお天道様の下を歩けるのです。
またその診療にどれくらいのコストがかかるかを明確にすることにより患者さん側から「これでは医療の安全が確保できない」と言ってもらうこともできます。
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[minnanosika:6808] 会員Y re6805 |
私は以前同じような考え方をしていました。でも今ははっきりこれは間違っていると考えています。
これは真の情報公開ではありません。世の中のほとんど価格は、コストの積み上げで決定されるのではなくサービスを受ける(物を買う)側と売る側の関係において決定されます。一言でいえば市場で決まるのです。
情報公開が進んでいるといって、コンビニの弁当のコストが公開されることはないでしょう。コンビニの弁当の安全性は、期限を過ぎた物は破棄しますとか、ここから材料を仕入れていますということで担保されるし、そのような広報活動を通じて消費者に価格を納得させるものです。
価格が決まり、その範囲でできるようにコストを計算するのが本来の姿なはずです。
また、それが単独のサービスで回収できなくてもトータルで採算が合えば良いものです。
保健制度でも、診療所全体で採算が合えば個々の赤字黒字は問題ではありません。
歯科の保険制度の問題は、歯科医の供給過剰が最大の問題であって、制度の一部をどう変えようと、供給過剰という大きな問題の前では焼き石に水なのは、もうわかりきったことです。
残念ながら対策が遅すぎました。歯科において今の保健制度を維持するのは難しいと思います。なんらかの保険医の人数の抑制策がなされなければ保険点数の低下は避けられないでしょう。
歯科は医科と事情が大きく異なってしまいました。供給過剰な現状で業界としての歯科医業を守るには、混合治療を目指すべきです。保険制度にしばられる事無く仕事の範囲を広げ、患者さんの掘り起こしをしないといけません。
医療における情報公開は治療成績であり、患者さん自身の検査結果であり治療計画であり、治療の説明です。
コストを公開する事に意味はありません。コストは経営のための情報です。営業の情報ではないのです。
現時点の紙だし程度で悲鳴を上げていたのでは、患者さんのニーズには応えられません。
あるセミナーで講師の先生が言っていました。我々臨床家は治療行為に課金するのではなく、治療結果(効果)に課金しなければいけない。またその効果を適切に患者さんに伝えなければ(感じさせなければいけない)と。
まったくもってその通りだと思いました。
果たして自分のCR充填は自費なら幾らチャージできるのであろうか?1本3000円の仕事なのだろうか?それとも3万円の仕事なのであろうか?3万円でも患者さんが喜んでくれる仕事を私はできるのであろうか?
残念ながら今の私ではダメだと感じました。技術だけでなく、それを患者さんに感じさせるシステムもテクニックも自信もありません。まずは自分自身が変わらないといけないと思っています。
歯医者も普通の仕事になったんです。特別な仕事ではありません。普通に競争のある仕事なんです。
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[minnanosika:6809] 会員SA re6808 |
私も、それをずーと思っていました。0点の項目を挙げて患者さんに見せたとき、患者さんにしてみたら
「だからなーに??」と思うだけだと思います。
スーパーで物を買うときに、そういう明細見せられたらどう思うでしょうか?「今のままの安い値段だとスーパーがかわいそう、つぶれるかもしれない、もっと値上げしたほうがよい」と思うでしょうか。
一般社会で目にする明細にだって0円の項目はいっぱいあるけど特に掲載しませんよ。
そういうのを全部ひっくるめて物の値段だと思うんです。
「じゃー保険診療を包括化にしろって事か」と言われそうですが、そういう事じゃないんです。
付加価値がつけば高い金でも買いますが、それは売り手が付加価値の高い事をアピールしそれに対して消費者が納得した時にその値段で売れると思うんですが…。
医療と営利活動を一緒にするなと言われそうですが、あいては素人、一般常識で判断するんじゃないでしょうか?
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[minnanosika:6811] 会員S re6809 |
患者さんはどんなに医療側が赤字でも安いに越した事はなく、儲けたと思うだけです。
ところが、それは「保険は良質」「いいもの」「ふつう」という前提での話です。
最近の偽装問題に見られるように「不安」というキーワードが付いたらどうなるでしょう。
私は書くならば徹底的に書いて金属の時 価、技工の製造コスト・・・すべてが解る
「解りすぎて不安になる領収書」であるべきだと思っています。
公的保険ですから不安がない事が付加価値になるわけです。
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[minnanosika:6812] 会員G re6808 |
認識のギャップなんでしょうが、医療は結果で判断すべきではありません。
最近の経営セミナーの影響を受けて、一般のサービス業を混同している歯科医が増えてきています。そのような歯科医の存在が国民に歯科医業の誤解を与えていると思います。
その最大の違いとは何か? 一般のサービス業は消費者が望んで受けるのであって受けたくなければ消費しません。
度々このMLでも議論されていますが、医療は公共事業であり社会保障なのです。言葉をかえれば資本主義社会の中でも、社会主義的事業であるはずです。
もちろんアメリカのような資本主義的格差医療を望んでいるのなら、全くの議論の余地はないでしょう。そのような先生方は直ちに保険医を辞退していただくべきです。(ちょっと乱暴な言い方ですみません)
確かにコンビニの弁当はコストが示されていません。でも私はほとんど食べませんし、子供達には食べさせません。
なぜなら、その値段で赤字になっていないことは明らかだからです。
つまりその値段で私が望む安全が手に入らないことが十分理解できるからです。
では水道水だったらどうですか?確かに水道水に対して私たちはコスト意識があまりありませんが、自由競争にしてしまって、コスト競争させたいですか?
日本は世界でも格安の水道水ですのであまり危機感がありませんが、水道水に求められるものはまず第一に安全なものではないですか?安いことが第一ですか?(近年都市部ではコンビニで水を買って生活に使うようですが・・・まあ一般論として読んで下さい。)
医療についても安いことが第一なんでしょうか?もちろん高すぎないことも関心が高いことですが、一番国民が求めることは安心・安全で良質な医療ではないでしょうか?
少なくとも私が領収書のプロジェクトで考えていることは、医療が高いか安いかなんて事ではありません。正直そんなことどうでも良いです。それ以前の問題とも言えるでしょう。
***
今の歯科診療報酬制度では、安全を担保出来ないし、担保することを想定していない。そのことをご存じですか?
「あなたは安心・安全で良質な歯科医療を受けたいと思いませんか?」
「はい」と答えていただけるのなら、そのためにはどうしたら良いか、何が問題かを考えましょう。
そしてその次にやっと、ではその金銭的負担はどのようにしましょうか?
・一部負担金を増やして患者さんが支払いますか?
・保険料を増やして国民全体で支払いますか?
・企業負担を増やしますか?
・医療機関に負担させますか?
・別の税源を持ってきますか?
・歯医者を減らしますか? etc. 様々な議論がやっと始まるのです。
現状はその議論すら始まらない段階であることを認識していただきたいと思います。
例
えが悪いかも知れませんが、国民はコンビニ弁当にコスト意識が無いかもしれませんが、最低限クリアしている部分が無意識にあるはずです。もし「あんまり安
いので毒が入っているかも知れないよ。選ぶのは自己責任ですが」なんて言ったら、国民は怒りますよね。ミートの問題などのように。
つまり歯科医療はそのような状況にあることを国民にまず知ってもらうことから始めなければ、次の議論にいかないと言うことです。 それを知らせる一つの方法として領収書があると考えています。
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[minnanosika:6813] 会員S re6812 |
> 最近の経営セミナーの影響を受けて、一般のサービス業を混同している歯科医
> が増えてきています。そのような歯科医の存在が国民に歯科医業の誤解を与えていると思います。
ここが問題ですよね。最近感じるのですが、患者にとって歯科医療の行為というのはどのような区分に写るのでしょうか。患者から見た歯科医療の区分です。
痛い→神経を取って痛みを止める→銀歯か白い歯を入れる。 または
痛い→抜く→入れ歯かインプラントを入れる。 そして合間に歯石をとる。
多くても、この程度の分類なのでしょう。だから患者の感覚として、「痛みを取る医療(漠然と公的な)」と「歯を買う」ショッピング行為なのではないか。・・・と最近思ってます。
そこには粗悪な物が今後引き起こすであろう弊害も材料が持つ物理的な 問題も何もありません。
そしてそれは既に固定観念と化していて、贅沢品を買うか普通を買うかの感覚しかないようです。
だから説明するほど「高い物を売りつけられた」感覚が生じる・・。
この固定観念をひっくり返そうとしてもGさんが言う医療側の姿勢の問題が出てきます。
売る側と買う側として成立してしまっている。だからこそ、ショッピング感覚を逆手にとる「こんなに安くて本当に大丈夫なの?」の「不安」と「疑念」を生じさせる0点攻撃は有効だと思います。
当然ながら「不安と疑念」には「明確な答え」を用意して。(私は患者にこんな低レベルでも「国民からの要求がないから変えないと国は言っている」と吹き込んでおります。)
そこから患者は公的医療の現実は、自分たちの問題だと知るでしょう。
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[minnanosika:6814] 会員O re6812 |
医療と言うことを考えて、歯科医療を医療一般と完全に同一視するかのようなこの会の昔からある論調に違和感を感じていました。
どこまでが医療ですか?サプリメントは医療ですか?めがねは医療ですか?メガネは社会主義国では医療の一部と見なされてただ同然でしたね。義肢や義足は完
全に保険がきくのですか?グラスファイバーやチタンで作った跳ねるようなオーダーメイドの義足は保険外でしょうし高いでしょう。そう考えれば歯科医療の中
の一定の範囲のものが社会保障から外れるのはやむを得ないことでしょう。
この国は予算の決め方、金利の決定など全てにアメリカの干渉を受けています。アメリカは仰る水や安全まで全てを投機の対象にしています。当然人間の命や性
もでしょう。私たちは逃れようもなくそう言う世界に生きているのです。アメリカという国家はそう言う国家であり、ヨーロッパ諸国とも決定的に違う国家で
す。そしてその国の命令に対して「拒否できない日本」に私たちは生きているという厳しい現実があるのです。私たちは戦後体制の中の敗戦国の人間であるとい
う現実です。
アメリカよりは幾分ましな感性を持っている私たち日本人はせめてアメリカのような医療崩壊をもたらさないために、最悪を避けるために医療の周辺部分を切り捨て始めているのです。
そうなれば歯科医療の一定の部分はサービス業とならざるを得ません。
そもそも医療とはサービス業ですか?それ以外の公共事業のようななにかですか?その答えは、「両方である」「場面によってどちらにでもなる」というのが回答だと私は思っています。
また、資本主義の中の社会主義として医療があり、それを受け入れられない人間は保険医を辞退すべきであるとのご見解ですが、今まさに国は自らの意思でかア
メリカの意思でか、それを辞めようとしています。そしてそれを最小限の範囲とし保険で生きる医師を最低限のコストでこき使うことに決定したようです。公務
員が医療のコストを決定し公務員にもしてもらえない医師がこき使われ、リスクも負わされるという構図です。
先生はコンビニの弁当は食べないようですが私は毎日食べています。中国野菜だろうと何だろうと食べる貧民層はものすごい勢いでこの国で増えつつあるようで
す。そのなかで、医療のコストを細かく領収書で出すことで理解してくれるのは中国野菜は絶対食べない層あたりのみでしょう。もっと上はそもそも保険を見
限っているから興味ないでしょうし、大多数の貧民層は歯医者もタクシー運転手並みの給料で働けばいいと思っていると私は思います。
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[minnanosika:6815] 会員G |
歯科医療をどのように評価するか?それは我々が決めることではないのかも知れませんね。
国民が決めることだとすれば、そのための情報として領収書があると思いませんか?
今、別の団体で患者さんを対象に予備アンケートを実施しています。
歯科医療に何を望むか聞いているのですが、予備アンケートの結果としては滅菌消毒など安全であることがトップで、その次に総合的な治療、十分な説明に基づく治療などが続いています。
痛いところだけ治してくれる治療、早く終わる治療、待たされる治療などは当然ごく少数でした。以外なのが最先端の治療というのが低位であったことです。
まだ予備調査の段階ですが、患者さんが望むのは安全で十分な説明をする良質な歯科診療であると思われます。
歯科医師側の勝手な理論で「患者さんのため」「国民が望むのはこんな治療だ」と言うのは危険ですね。
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[minnanosika:6816] 会員o- re6815 |
たしかに現在出している区分領収書では多くの方が指摘しているように必ずしも実態に即していないため
あいまいな区分によりいらぬ誤解や不信感を抱かせたりで、こちらも説明に苦慮する部分が多すぎると感じます。特に、
・重要な部分であるのに包括され、点数として出てこない0点の項目
・意味不明、説明困難な指導料・医学管理
・回数や日数の制限のあるもの
・制度そのものの矛盾点
・消毒や感染症対策
・材料費や金属関係
・技工物関係
・その他、単純にコスト計算できないもの
等については現行のものではなかなか説明のしようがありませんし、しようとすればするほど自己矛盾に陥ってしまい
我々は説明しにくい、患者はよくわからない、これは双方にとって不利益であり不幸なことかと。
当然のことながら患者は今の状態のカルテやレセプトを見ても何もわかりません。
これでは患者は医療に対して果たしてどれだけのコストがかかるかなど知る由もなく、従来通りのあいまいな捉え方では我々にも患者にも悲劇しかありません。
区分領収書にしても見るところは金額の部分だけというのがほとんどで、何をもって情報開示かというところの本質がズレているのを感じます。
その時の医療費の合計だけわかり、ただ安ければそれでよいというものではなく、そのような話ではないと思います。
いろいろな意味での情報開示は避けて通れない状況になり、患者の権利意識の向上・訴訟社会の到来・法整備など徐々に外堀が埋められています。制度もいよいよ崩壊が始まりつつある時期がきている今だからこそ、患者国民の意識の底上げは急務だと考えます。
同時に医療には本来どれだけのコストがかかるのか、或いは本来はこれだけ必要なのにもかかわらずかけられていないのかを知ってもらう必要があります。 そのためにも内容のわかる領収書は必ず必要になってくると思います。
このままでは制度の崩壊も早まりますし、保険におけるモラルハザードも現実として起こってきています。
本当の意味での「みな歯科」を目指すのであれば、やはり我々にできることは率先して行うべきではないしょうか。
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[minnanosika:6819] 会員Z re6814 |
先ずはじめに、需給曲線や付加価値の問題に就いては余り興味がございません。
「医療は公共事業」というのが正しいのか否かは存じませんが、「公共財」といえば言葉の定義として誤りですが、「社会資本」であると日医は言っています。ただ、現在の大過剰で、個々の歯科医院が「社会資本」などといえば笑いものでしょう。
ですから「医科と歯科は全く別物」「歯科を一般医療と同一視するのに違和感」、これは事実に相違ありません。
しかし「国民の歯科医療を守る」がネットワークの目的でもありましたし、どうしても そのような表現や立ち位置をとらざるをえないと思います。
「国民は歯科医などタクシー運転手なみの所得で」、そう思ってるかも知れません。
これが「患者」となれば如何にというわけです、「国民」=「患者」ではありませんから。
常に使う言葉は「国民」ですが、領収証を渡す相手は「患者」です。
さて保険の給付範囲は狭まるに決まっています。技工問題が絡みますが、現在、中国製MB7000円くらいで出回りだしていますが、7:3なら歯科医の取り分は3000円でしょうか?形成料が数万円ならば、その根拠は?既に格安保険診療の領収書を発行して居ります。また新たな第三者の介入を何時までも阻めるとも思えません。
昨夏か秋にアポロニアにGEに就いての記事が載っていたと聞きました。わたしが別の雑誌で読んだのは昨年4月、保険改正に符合してでした。結局は橋頭堡だそうです。
他人資本で事業を起こせば、利益を出して回収すべきです。家族を持てば、従業員を雇用すれば責任を持つべきです。だから自由診療だろうが、何だろうが「経営」をするのが責務です。そんなことは「それ以前」の社会常識であります。
これは個人の話で、折角集まっているのだから「改善」の為、ことを起こすなら何があるかということだろうと思います。
「保険の守備範囲を縮小しても低所得者には医療扶助を」、、こんな陳腐なことを言いっぱなしにしても仕方がありません。ただ乗りにただ乗り、国も保険者も保険会社も医療機関も、やるならやるで腹を括れというのが私個人の考えではあります。
アウトカム評価の話が出ておりましたが、これはG氏に全面的に賛同致します。
アウトプット/アウトカムとニーズは当たり前の話で全く別物です。この問題は行政機関においても疑問が呈されております(役人の利権もありましょうが)、兎も角サッチャリズムあたりでお調べ戴ければ宜しいかと存じますが、イギリスに話を飛ばして、EHRの目的のひとつに「労働の再生産性」に寄与するか否かというのがございますが、歯科がどれほど関与しますでしょうか。私たちが「アウトカム評価」と
申しましても如何程の「削減効果」を提示出来るのか、この部分の話になります。
技術の優劣でしたら、それは「ニーズに忠実な我々にお任せ下さい」と別の分野の方々がお待ちです。
実に取り留めの無い話を致しましたが、兎も角は「正当な評価」と「裁量権」であろうと思います(「※※病院の歯科臨床」、、会員Uさん、抜髄根管にも自作培地使ってましたよね、、本来そういうのが理想だと誰しも思っています)。
「領収証」に関する勝村氏の話で、問題を発見されたら、どんどん言うべきと思います。
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[minnanosika:6825] 会員A re6808 |
横レス、枝葉の話、話の流れに沿ってないもので申し訳ないですが、
「単独のサービスで回収できなくてもトータルで採算が合えば良いものです。」
と
の事ですが、例でコンビニ弁当でていましたのでそれに沿って書きますが、店舗で販売されるコンビニ弁当の原価率は55%程度以下といわれており廃棄ロス商
品原価と棚卸しロス商品原価は此れに含まれておりこの仕入れ原価を売り上げから差し引き、さらにフランチャイズチャージ率を差し引いた物が店の売り上げと
なります(実際はロスした商品も売り上げに計上されるので店舗の収支率はさらに低下します)。流通経路は各店舗が自由に選択できるわけでは有りません。
また商品販売で利益は出るが店舗としては赤字になるものは確かにあるようです。極論を言えばフランチャイズ加盟店が儲けが出るシステムと言うより胴元が儲かるように加盟店は食い物にされるシステムです。訴訟沙汰にもなっているようです。
つ
まり個々の商品において原価割れのするようなものは店頭に有りません(フランチャイズ料が取れません)、フランチャイズ料が吸い上げにくい商品は店頭から
排除されていきます。コンビニは店舗が利益を上げられるかどうかではなく、フランチャイズ胴元がフランチャイズ契約料、契約更新料、商品売り上げのチャー
ジ料を吸い上げるシステムで店長自身も利益対象と言えます。原価やチャージ料を記載した明細領収書を出せば本社に批判が集中しますから出させるはずがあり
ません。又、弁当の原価を下げるために質の悪い原料を使い、法で認められた範囲の保存料や添加物を加え、腐敗防止に消毒剤もふきかける。工場では派遣外国
人を使い人件費を抑えるetc。
商売だサービス業だと言うなら、商品の値段=利益+原価+コストで値段だけ表示すれば良い訳ですから、本来なら本日の診療代お幾らです。で良く明細を出せと言われる事自体が不当と言うことにならないですか?本日の診療代=原価+コスト+利益=保険診療代+差額料金でもいいわけで、此れを阻害するような法律を撤廃するのが規制改革・構造改革です。・・・寝言ですねコレ。
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[minnanosika:6831] 会員Y re6808 トータルで採算 |
>「単独のサービスで回収できなくてもトータルで採算が合えば良いものです。」
先日、ある中華料理屋で聞いた話。
フカヒレを3000円で出すとのこと。仕入れ値は2800円。通常価格は10,000〜15,000円。当然、赤字。
「中華食べに来て、フカヒレだけ食べて買える客はいないので、トータルで採算は合う。安いとはいえ、1皿3000円の料理を食べる人間に、そんな貧乏人はいない。
気に入ってもらえれば、何割かはリピーターになってくれる、そうしたらプラスだ」
「総合店だから、できることで、フカヒレ専門店ではできないね」
「できない」
こうして専門医の芽はつぶされていきます。
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[minnanosika:6833] 会員U re6808 |
> 世の中のほとんど価格は、コストの積み上げで決定されるのではなくサービスを受ける(物を買う)側と売る側の関係において決定されます。一言でいえば市場で決まるのです。
@基本的にはそうですね。購買者が存在しなければ商行為は成立しませんから。
商品を開発するときに最重要項目の一つが販売価格です。「いくらなら売れるのか」
。それによって価格が決定し分量やコストが決定され流通に乗ります。経営トータル成立論はちょっと置いていて、販売価格には利益が確保できるような価格設定しかありえません。ここで確認しておきたいのは医療価格は市場原理で決定されていますか?そうではありませんね。
> 保健制度でも、診療所全体で採算が合えば個々の赤字黒字は問題ではありません。
Aここで@の
議論が繋がりますが、一般経済において利益が成立する商品は統一価格でなく多くの業界で「購買層」が存在します。ユニクロもあればシャネルもあり、吉野家
があればトゥール・ダルジャンもあります。問題なのは保険医療制度が公定統一価格である点です。だから市場原理による価格設定は不可能です。大きな意味で
の市場原理は存在します。保険医療制度の総枠という。その中で成立が許されるシステムと医療報酬という「価格」が。現状の診療報酬は技術評価やコストが反
映されているとは言い難い代物なので、経営体としての医療機関が成立するためには「とにかく潰れないこと=トータルで赤字がでないこと」が至上命題になり
ます。で、採算が取れるために闇米が存在するわけですね。
> 歯科の保険制度の問題は、歯科医の供給過剰が最大の問題であって、制度の一部をどう変えようと、供給過剰という大きな問題の前では焼き石に水なのは、もうわかりきったことです。
究
極に個人的な視点で問題提起します。僕の医院は現在一日の患者数が15〜25人で推移しています。必要と思われる治療・指導・メンテナンスを普通に行って
結構忙しい日々送っています。一日のアポイントが埋まらない医院にとって歯科医師過剰問題は経営が成立しない根本的原因でしょう。しかし僕のようにアポイントも埋まっている、自身が必要と思われる治療を懸命に行っている医院が採算ギリギリというか危機に直面している現状をどう思われますか?
僕
は経営者としては、ひどく不器用です。「歯科医師も普通の仕事なんです」と仰る意味もよく理解していますが、僕は自分の仕事の評価を客観的に見ることがで
きません。自分なりに努力も向上心も持っているつもりですが、目の前の患者に自分は何ができるのだろうという想いで、とにかく自分にできることを毎日行っ
ているだけです。自分と異なる考えや治療方針や技術の医院で治療を受けほうがこの患者は幸せなのかもしれないな、という想いが去来することもしばしばで
す。でも、僕の医院に来院する患者は僕の治療を求めて来る。僕に出来る限りのことをするだけです。
僕
は、自身が働かなくても食べていける状況になっても、僕の治療を求める患者が存在すればおそらく医院を続けると思います。というか経営のことを全く考えず
に診療できる状況に嬉々として。それが「普通の仕事」ではない、医療という「仕事」だと思います。変な書き込みですみません。
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[minnanosika:6835] 会員Y re6833 |
会員U
先生のおっしゃられていることは、非常によくわかります。私の以前の書き込み等を見てもらえばわかると思いますが私自身もまったく同じ考えでしたからね。しかし、ここ数ヶ月で考え方を変えました。
> 論はちょっと置いていて、販売価格には利益が確保できるような価格設定しかありえ
> ません。ここで確認しておきたいのは医療価格は市場原理で決定されていますか?そ
> うではありませんね。
すいません、上手く伝わらなかったようです。
私が言いたかったのは世の中のものはコストを積み上げていった結果として価格が決まるのではなく、多くの場合、適正な価格というものがある程度決まった上でそれに向けてコストやら利益を考えるのが普通だと言いたいのです。
普通の商品なら市場でしょうし、保健医療なら政治的、あるいは予算から決まります。
この豆腐はこだわり抜いた上で10万円のコストがかかりました。利益を見越して12万円で売りたいといっても、それはなかなか難しいでしょう。(売れない事はないと思いますが)
コスト積み上げ方式があるとすれば公共事業でしょうが、これが大きなムダというかナニがあったのはご承知のとおりです。今ではなるべく透明性のある入札方式に切り替えて価格の抑制が行われています。
ですので、今歯科治療におけるコストを公開して、こんなにコストがかかっているから経営が上手くいかないと訴えてもそれは虚しく響くだけだと言いたいのです。
でもコスト計算はとても重要ですよ。これがわからなければ経営が成り立ちません。しかしコストを患者さんや消費者に公開する意味も効果も無いのです。
おっ
しゃる通り、保険医療は市場価格ではありません。ですが、決められていることには変わりありません。また、一般に物の価格は一度決まると容易には変わらな
いことも事実です。むしろ現代は同一のものは価格が低下するのが常です。ですから新製品、新サービスというものがでてきて価格を維持するわけです。
価格が変わらないのであれば、それに見合ったコストにするか、あるいはその赤字分を埋めるだけの他の売り上げが必要です。
> しかし僕のようにアポイントも埋まって
> いる、自身が必要と思われる治療を懸命に行っている医院が採算ギリギリというか危
> 機に直面している現状をどう思われますか?
これは当然です。今の歯科の価格が決められた当時は1日40−60人を治療することを前提にしていたからです。先生のところが採算ギリギリというようにそこが採算分岐点です。
当時の歯科の価格は薄利多売を前提としているのです。根治が異様に安いですが、その当時では実態に合っていたんです。
もっと沢山人数をみないと利益はどうがんばってもでないんです。H16の改正でわずかにあった利益が無くなりましたから、最後の防衛ラインを突破されたと言えるでしょう。今年は倒産が例年の2倍以上に増加しているとのことですから、今後は体力の無いところから連鎖的に増加するものと思われます。
歯科医師(正確には歯科診療所)が増えたのに患者数は増加しない。保険総点数が変化しないのに医院が増加する。
6万人のところに毎年3000人が増加する、自然減を考えても年数パーセントで供給過剰状態が今後も継続するんです。
その増加率で保険の総額が膨張することを国民が容認することは絶対にあり得ません。
まさに歯科医師過剰が最大の原因なのです。
解決策は、
1、その増加率をカバーするだけの他の収入源をみつけるか、
2、増加しないように保険医数の制限を設けるか、
3、保険適用を限定的な物にするか、
4、市場経済の原則に則って経営できないところは倒産、閉鎖という形で退場させて人数を減らすかしかないんです。
> でも、僕の医院に来院する患者は僕の治療を求めて来る。僕に出来る限りのことをするだけです。
私もそう思っていました。でも、そうではないんです。もっと良いところがあればそこに行くんです。私が死んでも患者さんは実のところ困らないんです。他に幾らでも歯医者さんがいるんですから。自分は特別じゃないんです。
私
もなんとか保険中心でがんばっていこうと考えていました、実のところ今年のはじめ頃にはどうにもならない状況に陥って歯医者を辞めたいと真剣に悩みまし
た。で、どうしてこうなってしまったのかを冷静に考えてみると、結局のところ保険診療を正しく請求すると採算が合わないということがあまりに明確に理解で
きたのです。
保険診療を経済からみればすでに崩壊していたんです。
そこで、外に目を転じてみると、今まで胡散臭くみていた様々な新しい療法も違った見方ができるようになりました。試しに患者さんにそう言った療法に関係するような話題を振ってみると非常に反応が良いのです。
そうかと思いました。私は保険診療というものに甘えていたんだと。保険診療というパターナリズムに陥って、患者さんが本当にして欲しい事を理解していない事に気付いたのです。
何も金持ちだけを相手にするわけじゃないんです。ごく普通の人も抱えてる不満を解決するためならそれなりの価格を支払っていただけるという確かな手応えを感じています。
崩壊している保健制度でありますが、間違いなく国民の健康を守る大切な砦です。
それが赤字であるなら他で黒字にしていくのは経営者としての歯科医師の義務じゃないかと最近は思うようになりました。
「歯科医師も普通