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入れ歯 !


入れ歯:何らかの理由で歯を失った場合に、欠損した部分に(土台の部分)を製作し、その上に人工の歯を並べ人工臓器として補うもの。
取り外し可能な義歯(入れ歯)です。

義歯は部分床義歯全部床義歯に分けられます。 1本以上歯が欠損している場合から口腔内に少なくとも1本は歯が残っている場合までは、部分入れ歯といいます。

  • 歯が全く無い場合の義歯は全部床義歯(総義歯)といいます。いわゆる総入れ歯です。歯が無いので当然、歯にかかるクラスプ(バネ)もありません。


    総義歯1.jpg総義歯2.jpg総義歯3.jpg

  • 歯が少なくとも一本以上残っていて、残った歯にクラスプ(バネ)をかけて外れないようにしたものが部分床義歯です。
    部分床義歯1.jpg部分床義歯2.jpg


入れ歯の長所

  • 取り外しが可能なので、残った歯と入れ歯本体の両方の清掃が比較的容易です。
  • 入れ歯の場合は、ブリッジのように土台の歯だけに噛む力がかかるのではなく、歯肉にも支えを求めるので、残っている歯だけに負担がかかるようなことがありません。
  • 取り外し式なので、もし複数の入れ歯を所有している場合があれば、どれも使うことができます。(スペア義歯)
  • 残っている歯が少なくなっても対応できます。(ブリッジでは限界があります。)

入れ歯の欠点

  • 噛む力を支えるのに、歯肉に依存する部分が大きいため、入れ歯が乗っている歯肉の下の骨が吸収してしまう可能性があります。
  • 取り外しが面倒に感じる方もいます。
  • 入れ歯だと他人に気付かれやすい。
  • 入れ歯は歯肉の上に乗る面積が大きいので、異物感がブリッジに比べて大きい。
  • 入れ歯のクラスプ(バネ)によって残った歯を揺らしてしまうことがあります。
  • 入れ歯のバネのかかる自分の歯は汚れがつきやすく虫歯になりやすいです。

    床義歯や口の中は変化していきますので、定期的に床義歯の粘膜との適合度や咬み合わせを診査する必要があります。
    床義歯や口の中の変化に合わせて調整しないと、バネのかかっている歯に無理がかかってしまい、歯が揺れてきてしまいます。
    ご自分の歯を長期にわたり残すためには、残っている歯の管理とともに、床義歯の管理・調整がとても大切です。




入れ歯の製作課程

  • 残った歯と歯が無くなった部分の歯肉の型を採る。
  • 正確な型どりをするために、2度型を採る場合もあります。
  • 残った歯だけでは、本来の適切な噛んでいる位置が分からない場合には、蝋(ろう、ワックス)等で上下の顎の咬み合わせ関係を決定します。
  • 完成前に一度、人工歯が全部並んだ状態で入れ歯の見た目や咬み合わせの確認をおこないます。(このときに必要に応じて金属で作る部分も試適することもあります。)
  • 義歯の製作は技工士が行います。非常に手間のかかる作業です。完成には数日から数週間要します。
  • 完成した入れ歯は、完成までの間に多少の歪みが生じてきている場合もあるので適宜調整します。
  • 入れ歯の歯肉に接する土台の下の骨が減りやすいので、定期的に入れ歯の歯肉面(裏面)にプラスチックの材質等で隙間を埋める必要があります。

義歯は咀嚼機能を回復するだけでなく、審美性にも大きな影響を与えます。
義歯が無い場合は、前から見た顔貌、横から見た顔貌などに影響が生じます。
また、口唇の周り(の筋肉)の張りを失ってしまいます。

義歯なし.jpg義歯なし義歯あり.jpg義歯あり


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入れ歯の修理について


入れ歯は使っているうちに、ヒビがはいったり、割れたりするときがあります。
また、残っている歯(バネにかかっているはのことが多いですが)を抜かないといけなくなったりします。
こういう場合、割れた時には修理をしたり、歯が無くなった時にはその部分に人工の歯で補って追加したり、新しい鉤(バネ)を足したりとかなりの修理や追加が出来ることが可能です。

しかし、割れた部分が金属の場合や、入れ歯の金属の部分に金属の鉤を足したりする事は大変難しく 出来ないことが多いです。

入れ歯が割れた時は、単に修理を行うだけでなく、その原因を調べ、その対処もしておかなければなりません。
たとえば、歯肉の下の骨がやせて入れ歯の適合が悪くなったために入れ歯が破折した場合には、適合状態を改善しないと、修理をしても、またすぐに破折してしまいます。
入れ歯を作ってから、かなり期間が経過しているときには、修理のあと、入れ歯を新しく作ったほうが良いこともあります。
主治医と相談されるとよいでしょう。

スペア義歯 !


  • 歯医者さんに、新しい入れ歯を作ってもらいに行ったのに、古い方の入れ歯をいじっていて、すぐに新しい入れ歯を作ってくれないと、不満を感じた患者さんも居られるのではないでしょうか。
  • 新しいのを作るのだから、古い方はどうでもいいだろうと言う気持ちも分かります。でも、ここで、自動車のことを考えてみて下さい。もし、車を運転していて、急にタイヤがパンクしたらどうしますか。後ろのトランクにスペアタイヤがあれば、スペアタイヤに履き替えて、修理できるところまで移動できます。
    同様に、スペア義歯を持っていれば、もし、普段使っている入れ歯を無くしたり、修理不可能なほどひどく破損した場合でも、慌てることはないはずです。
    私の歯科医院でも、新しい入れ歯を入れた後、患者さんに古い方の入れ歯も、きれいに洗って、水を張ったコップの中に入れて、冷蔵庫の奥にでも保管していて下さいとお願いしています。
  • また、古い方の入れ歯が、かなりすり減っていて、噛む高さを正常な位置に戻すと、かえって患者さんにとっては違和感が強くなる場合があります。こんな時も、すぐに新しい入れ歯にしないで、古い入れ歯の噛む高さを、少しずつ高くしていって、高さになれた頃に、新しい入れ歯を入れた方が良い結果を得られる場合があります。
  • その他、古い入れ歯は、私たちに、新しく入れ歯を作るときに必要な多くの情報を提供してくれます。入れ歯の形や、歯の並べ方、噛み方の癖などいろいろな形で、新しく入れ歯を作る時に注意する点を、私たちにアドバイスしてくれるのです。
  • この様に、とても大事な意味を持つ古い入れ歯ですので、新しい入れ歯ができても、大事に保管して下さるようお願いします。

用語説明 : 補綴=ほてつ

補綴という言葉、語源は、無くなったところを補って綴る(おぎなって、つづる)事です。
歯の無くなった所に 抜けた歯や、白い石(蝋石)などを、西洋では金の針金、日本では三味線糸などで横の歯に縛って歯の抜けたところを繕いました。
その後 入れ歯などが出てきました。

現在は、

  • 歯にかぶせる:クラウン
  • 無いところを固定式の橋渡しのかぶせ物で繕う:ブリッジ
  • 歯の無いところに、床のついた入れ歯を入れる:(可撤式)義歯
    などを総称して補綴と呼びます。





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Last-modified: 2009-01-20 (火) 22:03:55 (3021d)