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海外歯科技工物の問題についての国会質疑

146 - 衆 - 厚生委員会 - 2号

平成11年11月09日

自由党 吉田幸弘

○吉田(幸)委員

 またさらに質問を進めさせていただきますが、医療技術というのはいろいろな研究機関で本当に極めて急速なスピードで進められているわけであります。新しい治療法が医科においても歯科においてもこのところ発表をされているわけであります。また、それに伴って研究結果も国民が先行して知るまでになっていることは少なくありません。

 例えばかみ合わせとか、よくかむことによって全身に及ぼす影響――この間私も日本歯科医師会のテレビを見ておりましたら、北海道の平井教授がお話をされていた中で、お年寄りがしっかりとした入れ歯を入れて、かみ合わせをしっかりと維持していたのであれば例えば反射神経がよくなる、このことは交通事故に遭わなくなる可能性がある。遭わないということはやはり研究者として述べられませんでしたけれども、しっかりとかみ合わせを維持することによって意識障害というのも少なくなってくるし、運動神経も向上する、神経の伝達速度も上がるのだ、要は運動神経がアップするというような報告もあるわけであります。このようないろいろな新しい発見がある。

 特に今申し上げた二点、かみ合わせとかいい入れ歯をつくったりするというようなことは、お年寄りにとってはQOLを高める極めて有効な手段ではないかというふうに私自身は考えるわけであります。

 来年の四月に行われます今回の診療報酬の改定について、今私が申し上げたお年寄りに対しての歯科領域、歯科医療の重要性を十分考慮した歯科への配分についてのお考えを大臣に伺いたいと思います。

○丹羽国務大臣

 まず御理解をいただきたいのは、私は、予防、生活改善、こういうものは大変重要なことだ、こう考えております。しかし、それと、これを医療保険の中でやるというのは別な次元の話である。先ほどから申し上げましたように、要するに医療保険なり社会保障制度というのはセーフティーネットとしてあるのだ、しかし、私どもは、これからはもっともっと予防であるとか今申し上げたような問題について日ごろから力を入れていかなければならない、こういう認識で申し上げたわけでございます。

 それから、私がちょっと不勉強で、歯のかみ合わせの問題ですか、こういう問題についてまだまだ十分に、専門的な分野でございますので、正直申し上げてよく理解していない面もあるわけでございますけれども、いずれにいたしましても、お年寄りの皆さん方が安心して健康な状態で過ごせるような措置というものは十分に配慮しなければならないわけでございますが、先ほどから申し上げておりますような保険の中の問題ではないのだということをまず御理解いただきたい。

 それから、今お話がございましたような診療報酬の問題につきましては、現在中医協で審議が行われている問題でございまして、私から個々の問題について申し上げることは適当でないということで差し控えさせていただきます。

○吉田(幸)委員

 次に、今少し触れさせていただいた義歯、入れ歯、歯科技工物の問題について触れさせていただきたいと思います。

 歯科の技工物が今海外でつくられている。中国であったりフィリピンであったり、そういうところでつくられているというような報告がございます。聞くところによると、歯科技工のシェアの五%にも達するのではないか。正確なデータがなかなかとれないのですが、そのことが今極めて問題である。これは、私自身、特に専門の分野でしたので気にかけている点でございます。

 これは、歯科技工士がそれなりの資格と技術を持って、また、材料に対してもきちっと国内で管理がなされて初めて患者さんの口腔内へ装着をして機能を果たすものである、このように私は考えるわけですが、これが海外へ流出をして、そしてそれをだれがつくっているのか不明確な状態、また材料においても国内での基準を満たしているのかどうかわからない状態でその技工物をつくるというのは極めて問題であるというふうに私自身は考えております。

 どうかこの点について厚生省の方もしっかりと注意を払って、また、それが果たして合法なのか違法なのか、このことを明確に、しかも早急に対応していただかないと、たかが銀歯じゃないかとか金歯じゃないか、このような考えは極めて間違っておりまして、その材料においては金属アレルギーを引き起こしたり、またかみ合わせが十分なされていなければ、最近若い人たちに多く見られます顎関節症というあごの病気を引き起こしたり、こういうことが多く発生するというふうに私自身は考えております。この点について御見解をお知らせいただきたいと思います。

○丹羽国務大臣

 まず、義歯などの歯科補綴物につきましては、一般的には歯科医師の指示を受けて歯科技工士が製作したものが歯科治療に使用されておる、先生御専門でありますが。歯科医師が直接海外から歯科補綴物を輸入し、これを歯科治療に使用することは認められている、こういうことであります。

 歯科医師が海外から輸入した歯科補綴物につきましては、歯科医師の責任において歯科治療に使用されているものでありまして、品質並びに安全性については問題はない、こう認識しておりますけれども、今先生が御懸念のような話もございますので、その実態について十分に把握し、検討していく必要がある、こう考えております。

○吉田(幸)委員

 歯科医師の裁量権というものについて、今極めて大きいというか、歯科医師がそれを行うのであれば問題はない、これは私自身も承知はしております。

 ただ、歯科医師が技工所もしくは技工士に発注をした際に、その技工所があるいは技工士が海外に出していることを歯科医師に伝えていなかった場合、これは明らかに違法であり、要は歯科医師がそのことを承知しないまま、国内でつくっているものだと思ったまま口腔内に入れるというのは、私自身は、違法であり、取り締まらなければならないというふうに考えております。

 このことについては、歯科医師会及び歯科技工士会、両団体の先生方とも私も調整をさせていただきます。大臣の方もしっかりとその点については、先ほど申し述べましたアレルギーの問題とか顎関節症の問題がございますので、早急な対応をしていただくことをお願いしたいと思います。

 そろそろ時間も迫ってきましたので、次の質問に入らせていただきます。





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Last-modified: 2008-03-25 (火) 08:38:47 (3434d)