Top / 基本診療料(初診料・再診料)について(中医協)




08/06/04

中央社会保険医療協議会診療報酬基本問題小委員会
平成20年6月4日議事録

議題  ○基本診療料(初診料・再診料)について


関連して

歯科の基本診療料について

基本診療料に関する国会質疑・質問主意書

のページもご覧になってみてください。


この会議の資料は
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2008/06/s0604-4.html
にあります。


08/06/04 中央社会保険医療協議会診療報酬基本問題小委員会平成20年6月4日議事録

http://www.mhlw.go.jp/shingi/2008/06/txt/s0604-1.txt

08/06/04 中央社会保険医療協議会
         第122回診療報酬基本問題小委員会議事録
(1)日時  平成20年6月4日(水)11:49〜12:24

(2)場所  厚生労働省専用第18〜20会議室

(3)出席者 遠藤久夫小委員長 牛丸聡委員 小林麻理委員 庄司洋子委員
      白石小百合委員 前田雅英委員
      対馬忠明委員 小島茂委員 北村光一委員 高橋健二委員(代 清水)
      松浦稔明委員
      竹嶋康弘委員 藤原淳委員 西澤寛俊委員 渡辺三雄委員 山本信夫委員
      坂本すが専門委員 
      <事務局>
      原医療課長 他

(4)議題  ○基本診療料(初診料・再診料)について





(5)議事内容   ○遠藤小委員長

 それでは、委員の皆様全員御着席なので、ただいまより第122回中央社会保険医療協 議会診療報酬基本問題小委員会を開催いたします。

 委員の変更について御報告いたします。古橋美智子専門委員におかれましては本日付で 中医協の専門委員を辞任いたしました。その後任といたしまして、先ほどの総会において 坂本すが専門委員が指名されました。

 次に、委員の出欠状況について御報告いたします。本日は、高橋委員の代理で全日本海 員組合の清水保さんがお見えになっております。

 また、保険局長及び審議官は公務のために欠席される旨の連絡を受けております。  それでは、議事に移ります。

 本日は、基本診療料についてを議題としたいと思います。御案内のとおり、去る2月1 3日の中医協の答申におきまして、「初・再診料、外来管理加算、入院基本料等の基本診 療料については、水準を含め、その在り方について検討を行い、その結果を今後の診療報 酬改定に反映させること」とされております。その検討を開始するに当たりまして、まず 初診料・再診料について、事務局に基礎的な資料を用意させましたので、事務局からそれ について御説明をお願いしたいと思います。お願いします。

○事務局(原医療課長)

 医療課長でございます。

 平成20年度改定がようやく終わって、22年度に向けてまた議論をいろいろとしてい ただくことになろうかと思いますが、その際に主要事項として、今、小委員長のおっしゃ られました前回答申の附帯意見にある基本診療料のほか、DPC、それから薬価の在り方、このようなものが主要な項目であるのではないかと考えております。そこで、実際には恐らく22年度に向けては、来年度になってから実質的な議論を細かくやっていくことになろうかと思いますが、これらの主要事項につきましてはできるだけ今年度から基本的な認識の共有あるいは議論を行っていくことが必要ではないかと考えております。DPCや薬価についても近いうちにまた基本的な資料を取りそろえて議論を始めていただきたいと思っておりますが、本日は基本診療料のうち初診料・再診料につきまして基礎的な資料を用意させていただきましたので、ごらんいただきたいと思います。

 まず、中医協の診−1をごらんいただきたいと思います。これは、初診料・再診料等に つきまして、現行の評価の概要であります。初診料は、病・診ともに270点、再診料は、診療所が71点、病院が60点であります。また、再診料に加算されます外来管理加算52点というものがございます。それから、200床以上の病院につきましては、一定の検査等が包括されました外来診療料という形で70点というものが設定されております。

 初・再診料等の点数の中に含まれている主なものは何かといいます、例えば1つ目は、 基本的な診察や検査・処置等でございます。例えば20年度改定でも、今回点眼点耳等につきましてはこの基本診療に含まれるという形で、その費用はここに入っているんだという形で考えたわけでございますし、そのほか血圧とか血圧比重の測定あるいは簡易循環機能検査等といった検査もありますし、それから診察の基本的なものにつきましては当然入っているだろう。さらに、基本診療料でございますので、基本的な医療の提供に必要な人的・物的コストについてもこの中で賄われている部分が大きいのではないかということで、例えば、上記に必要な従事者のための人件費とか、カルテや診察用具等の設備、あるいは保険医療機関そのものの維持に係ります光熱費あるいは施設整備費等が含まれるのではないかという整理でございます。

 それから、中医協の診−2の資料でございます。1ページ目は、初診料の評価の変遷と いうことで、昔は甲表、乙表とございましたけれども、平成6年にこれが統一されまして、診療所221点、病院208点というところからスタートいたしまして、平成8年に初診料が、診療所270点、病院250点という形になりまして、しばらくこれが続いていった後、平成16年に診療所は4点引き上げ、病院は5点引き上げとなりまして、平成18年には病診統一して270点という形になっております。

 2ページ目は、再診料と外来管理加算等の評価の変遷でございます。同じく甲乙統一さ れまして、平成6年のところをごらんいただきますと、診療所の再診料が61点、同じく 外来管理加算42点、それから病院のほうは、再診料が50点、外来管理加算が42点と いう形になっております。平成8年には一部の検査・処置を包括して9点増加させたとい うことです。それから、平成10年には、特定機能病院だけを基本的な検査も含めてちょ っと外出しをしました。それから、平成12年になりましたら、この特定機能病院も含め まして、200床以上の病院と200床未満の病院に分けて、病院のところでは、この下 に70点と書いてありますが、200床以上70点の外来診療料というものをここで創設 いたしました。この段が外来診療料でございます。この12年のときには、下にございま すように、一部の検査・処置を包括し、11点増点したということであります。そして1 8年は、ヘモグロビンA1C検査等を逆に包括から外したということで、そのかわりに外 来診療料は2点減点になっております。それから、平成20年度におきましては、また一 部の簡易な処置や検査につきましては包括しましたが、診療所は据え置き、病院について はさらに点数格差是正ということもありましたので3点の増点をしたという経緯になって おります。これが再診料等の経過でございます。

 中医協の診−3の資料をごらんいただきたいと思います。これは、医療機関の診療報酬 収入におけるそれぞれの初診料、再診料、外来管理加算収入の割合でございます。

 無床診療所は、初診が9.1%、再診が10.1%、外来管理加算が4.1%、合計23%強であります。

 有床診療所は、初診料が5.2%、再診料が7.8%、外来管理加算が3.1%ということで、この合計につきましては約16%ということで、無床診療所よりも少ない。当然ながら、有床診療所ですので、入院部分があるということでございます。

 次のページは、200床未満の病院での割合です。ここは初・再診料、外来管理加算を 全部合わせまして4.7%、その他が95%。当然ながら、病院ですので、入院収入が相 当程度あるということで、相対的な比重は少ないということになっております。

 それから、診療所の診療科別の初診料等の割合であります。まず3ページですが、無床診療所における初診料の割合が最も高い診療科は皮膚科でございまして、25%余りであります。2番目が耳鼻咽喉科で20%余り、3番目が小児科の17.5%でございます。

 有床診療所の場合は少し様子が変わっておりますが、耳鼻科、小児科、また皮膚科、こ のあたりの3つについては、順位は少し変動がありますが、やや高いということでござい ます。

 4ページ目をごらんいただきたいと思います。これは、今度は再診料を見ました。無床 診療所は上段でございますが、ここで再診料の比重が高いのは整形外科で、全体の20.2%を再診料が占めております。2番目は耳鼻咽喉科の13.2%、3番目が外科の13.0%でございます。有床診療所におきましても整形外科と耳鼻科が高い割合を占めております。

 5ページ目は、外来管理加算の割合でございます。横のスケールは、一番右端が10% と先ほどとやや違いますが、無床診療所のほうでは外来管理加算の比重が最も重いのが皮 膚科の5.5%、外科の5.3%で、3番目に内科の5.1%が出てまいります。

 有床診におきましても、皮膚科、内科、それから小児科、外科という順番につながって おります。

 それから、最後のページになりますが、今までの初・再診、外来管理加算全体の合計で 見てみますと、この比重が最も高いのは皮膚科でございまして、この初診料・再診料・外 来管理加算だけで診療報酬収入の42%強を占めている。それから、耳鼻科が34.%、整形外科が31.5%、小児科が27.6%という順番になっております。有床診のほう も後でごらんいただきたいと思います。

 それから、中医協診−4の資料でございます。ここは、一般病床数が200床以上とそ れ未満の病院との機能の比較を少ししてみたということであります。これは病床規模によ って違いますが、施設の数は4,900対1,300ということで、200床未満のほう が多いわけですが、一般病床の合計数でいきますと、200床未満が35万床、200床 以上が55万床ということになります。それともう一つ、ここは詳細に書いてありますが、200床未満の場合、一般病床が35万に対して全病床が50万床余りありますので、この一般病床が200床未満のところは、その他の療養病床とか精神の病床とか、そういうものが併設されている割合がかなり高いのではないか。逆に言うと、精神の病床に一部一般病床がついているような形のものが入っているということでございます。

 それに対しまして、次に1施設当たりの外来患者数でありますが、これは病院全体のス ケールが違いますので、4,000人対1万7,000人。それから、あと検査等々で大 きな違いがあるものですが、上部消化管内視鏡検査につきましては、検査実施数と実施施 設の割合は78%と94%であります。それから、大腸内視鏡になりますと、200床未 満のところではやや小さくなってくる。それから、医療機器でいきますと、MRIの保有 率は、200床未満でも37%ですが、200床以上は94%、さらにRI診断装置、放 射性同位元素の装置になりますと、やはりここは小さいところは4.1%と非常に少なく なっております。また、同じCTでもスパイラルCTという高機能型のものにつきまして は、200床以上のほうが保有率が高い。それから、医療設備としては、全身麻酔を行う ことが可能な施設の割合がこのように200床以上のところは高い。それから、経皮的冠 動脈形成術等が実施できるところはやはり200床未満では非常に少ないとか、ICUを 持つ施設も非常に少ないという結果でございました。

 それから、中医協診−5は、今回の20年度改定における答申書でございまして、先ほ ど言いましたように、2ページ目の一番初めの附帯意見の中の1番目に今回の問題が出て いるということであります。

 それから、中医協診−6は、平成20年度改定における議論の中で出されました意見で ございます。

 平成20年度診療報酬改定に関する1号側の意見、ここでは文書で出していただいてい るのですが、病院・診療所の役割分担と財源配分の見直しということで、医療機関の機能 に応じたものとすることが重要であって、見直していく必要がある。当面は、再診料につ いて、初診料と同様、病診間の格差是正を図るほか、医師の指導により患者本人が行うことができる処置や軽微の処置等は基本診療料に含めるべきである。

 また、中医協における発言といたしましても、諸施策のために再診料の引き下げをもって財源を捻出すべきではないか。

 それから、2号側の意見といたしましては、12月に出していただいた紙の意見としま しては、医師の基本技術に対する適正評価ということで、初・再診料の引き上げを求めておられます。

 また、中医協における発言でありますが、医療技術を適正に評価することが求められる 中で、再診料の引き下げはこの基本的な流れにそぐわないのではないか。むしろ、病院は入院、診療所は外来という役割分担の中で、診療所の再診料が高く設定されてきた経緯を踏まえて考えるべきではないか。それから、むしろ今非常に地域医療が疲弊していることから、初・再診料の引き上げが必要ではないのかといった御意見がありました。

 それから、2ページ目につましては、再診料評価の見直しということで、今回病院の再 診料を3点引き上げたときの紙であります。

 3ページ目以降は、中医協診−1−3と書いてありますが、19年11月における基本 問題小委員会の資料でございまして、このときには初・再診等の外来医療について、診療 所における夜間診療等について高く評価してはどうか、それにあわせて全体の初再診料を 見直してはどうかという議論をしたときのペーパーでございます。後ほどごらんいただき たいと思います。

 それから、7ページ目は、外来管理加算について議論したときのペーパーでございます。

 それから、8ページ目以降は、少し小さくなっておりますけれども、前回の18年度改 定のときに、17年11月に議論されたときの中医協の資料でございます。その際、初・ 再診料あるいは外来診療料について議論がなされておりました。この詳細については説明 を省略させていただきます。

 13ページ以降は、その別紙という形で、この際に議論されました資料等がついており ます。

 説明は以上でございます。

○遠藤小委員長

 ありがとうございました。

 この初再診料につきましては、なかなか両側の意見が一致しなかった領域でもあります し、今年度、時間をかけましてきちんと議論していきたいと思っております。本日は、ま ずはその第1回目ということでありますので、皆様方の御意見・御主張を承る機会は今後 幾らでもあると思いますので、多少時間の制約もあるために、本日はむしろ情報の共有と いったことを主たる目的としまして、質問あるいは今後の進め方といったことを中心に御 議論いただければと思います。もちろん御意見をおっしゃっていただいても構いませんけ れども、でき得ればです。では、対馬委員、どうぞ。

○対馬委員

 特に初回再診料につきましては、つい3、4カ月前、かんかんがくがくの議論をしたわ けです。それと同じような議論を今ここでしても、小委員長のお話にもありましたとおり、恐らく余り意味はないだろうと思いますので、私としては進め方について話をさせていただきたいと思っています。

 今回、初めての議論をする上で、事務局の資料の提示の仕方については、私は極めて不満であります。資料をごらんになってもお分かりのとおりですけれども、例えば資料の1枚目のところを見ますと、「初診料、再診料等の考え方」と書いてあります。「考え方」ということですから、何か考え方が書いてあるかと思えば、単純に点数と、その点数に含まれる内容が書いてあるだけです。はたしてこれは考え方でしょうか。こういった資料で議論することの意味がよく分からないです。

 先ほど申し上げましたように、20年度改定の答申から3カ月ぐらいしかたっていない 中で、改めて議論を始めようということであるならば、むしろ従来とはちょっと違った観 点から議論しようではありませんか。同じような議論をしても頭がカッカするばかりでは ないでしょうか。例えばですけれども、初診料・再診料というのは、いわゆる基本診療料でありますので、基本診療料と特掲診療料との関係といいますか、体系的な見方があるのだろうと思います。体系的な見方の中でも、例えば基本と個別という見方もあれば、包括と出来高という見方もあれば、ドクターフィーとホスピタルフィーといった見方もあるだろうと思います。初・再診料そのものの問題として見た場合にも、今日の資料で医療機関ごとの診療報酬に占める初・再診料の割合的なものが出ましたけれども、それも一つの見方かもしれません。しかし、医療機関ごと、特に大病院と中小病院とでは初診料・再診料をどう見ていくのか、外来診療料や外来管理加算をどう見ていくのか、それから有床診療所と無床診療所との関係もここでは問題になってくるだろうと思います。今日の資料を見ますと、病院を大・中・小と分けて出していますが、そこから何か答えが出るのだろうかということが気になりますし、そこは有床と無床の診療所も出ていれば、また少しは違ってくるのかなといったことがあるんだろうと思うのです。

 それからあと、科別の特性もあるのだろうと思います。今日の資料を見ますと外来管理 加算は必ずしも内科的な部分だけではなく外科等も入っていましたけれども、診療科別の 特性や外国との違いはどうなのかという見方もあるのかもしれません。

 それから、初・再診そのものの問題の中で3つ目ぐらいになるんでしょうか、患者の状況から見たらどうなんだろうかと。例えば患者特性から見たらどうか。疾病の特性もあるでしょう、急性疾患とか慢性疾患とか、ないしは、ついこの前議論しましたけれども、75歳以上の後期高齢者といいますか長寿医療制度対象の方々と、そうじゃない方の関係はどうなんだろうかとか、あと患者から見た場合の分かりやすさ、納得性といった視点から見たらどうなのだろうか、そのようないろいろな見方があるんだろうと思うんです。それに対しまして今日出た資料というのは、先ほど申し上げましたとおり、点数表、それと過去の点数表。せめて17年のときに議論して以降何が変わったのか、変わっていないのか、そういった資料を出していただきたかったということであります。

 最後になりますけれども、大事なことは、今はやや定性的な言い方をしましたけれども、医療とか診療報酬をめぐる環境というのはすさまじく変わってきているんだろうと思います。ここ20年、30年という面でもそうですし、わずかにここ数年を見た場合でも相当変わってきている。そういった環境変化の中でどうとらえていくかということが極めて大事だろう。言ってみますと、静態的ではなくて、動態的にどうとらえていくのか、見ていくのか、切っていくのかというのが大事だろう。例えばということでいいますと、患者負担がかつては1割負担、それが2割負担になって、3割負担になった。このことによって随分変わってきたわけです。例えば、生活習慣病についても、患者の目から見たらちょっと高過ぎる、少し下げようかといった議論までされるようになってきたわけです。そうしたときに、それが初診料・再診療にどういった影響を与えるのか。言ってみますと、1丁目1番地が初診料・再診料でありますから、非常に多角的な面から切り口を切っていって、その中で最終的に2年間かけて答えを出していくということだろうと思うんです。それに対して、私としては、今日の資料なり、進め方としては極めて不満であるということを申し上げたいと思います。

○遠藤小委員長

 ありがとうございます。幅広い議論をする中ですので、考え方が広がるように、そのよ うな整理の仕方をした形の資料が一つあっていいのではないかということと、それからそ れを補足するためのデータも多様な形でつくってほしいという御意見だと思いますので、 事務局でそれに対応できる限りにおいて対応していただきたいと思います。

 ほかにございますでしょうか。西澤委員、どうぞ。

○西澤委員

 今の対馬委員の意見とかなりダブると思うんですけれども、考え方と言う以上、もうちょっと明確に示してほしいと思います。初診料・再診料の考え方といったら、もっと大きく見た場合には診療報酬とは何かというところまで行き着くのではないか。それから、数年前に言われていたドクターフィー、ホスピタルフィー、最近は余り使われないんですけれども、そのような議論も必要ではないか。そうすると、この初診料・再診料は、特に我々側としては技術料だという言い方をしているんですが、実はその中にはそうでないものもいっぱい入ってい。だから、そういう性格あたりもきちんとはっきりしていかないと議論できない。そういうことで、まず議論する材料をもうちょっと整理していただければありがたいなと思っております。

○遠藤小委員長

 対馬委員とほぼ同じ意見だと思います。

 どちらが先だったですか。では、松浦委員からどうぞ。

○松浦委員

 今非常に理論的に整理が必要なものは整理して議論しようというお考えだったと思うん ですけれども、感覚的な見方で物を言いますけれども、もともとが我々には支払い側とし ての立場があるわけです。2号委員の皆さんは診療側という立場がありますから、どうし てもそこでの利害の対立というのは避けられないと思います。要は、1号側にも2号側に も共通して説得するそういったデータが出るのか、出ないのか、ここは私は医療経済実態 調査等でも非常に必要なところだと思いまして、前々から私は言っているんですが、診療報酬を決めるということは、医療従事者、医師並びにコ・メディカルの収入ということを決めていくわけですから、万民が見て、こういう数字はだれもが信用できる、動かすことはできない、こういう数字が何とか得られないものかということを前も申し上げてきたんですが、個人情報の保護という法律はありますけれども、業界の同意が得られるのならば、一つの方法として、全関係のいわゆる所得の調査によって、それで職業別の分布をひとつ出してくれ、それで一般の国民の所得の分布も出してくれと。こういうことができれば、ある程度いわゆる診療報酬の料率にも反映できるでしょうし、それから、先ほど西澤委員がおっしゃいましたように、初診料・再診料といったことではなくて、もっと大きな改定率にまで及んでくる、そのような話になってくるんじゃないかと思いますが。それから出てきた個別の診療項目というのは、私は二義的なものであって、一義的には、きちんと両方が納得できるようなデータが得られるかどうか、それが理論的に詰めていけば一番大事なことだと思います。そうでなければ、前回の改定と同様に、最終的には対立して会長の裁定にお任せすると、行き着くところがそういうところにしかならないと思います。

 以上です。

○遠藤小委員長

 松浦委員の御持論で、所得を正確に捕捉しろということをずっとおっしゃっておられま すので、承ったところです。

 藤原委員、どうぞ。

○藤原委員

 先ほど西澤委員のお話で、私自身はこれまでの経緯を十分踏まえていないというところ もあろうかと思いますけれども、この初診料・再診料を議論していくと、やはり診療報酬体系の根本的なところに行き着くんだろうと思います。今ちょっと触れられた中で、初診料・再診料について技術料だといった言い方をされたわけなんですが、外来管理加算について、これは厚労省のほうは技術料だという言い方をされております。まだ本当にその基本的なところさえも明確になっておりません。今、初診料・再診料、そして外来管理加算について、厚労省の今まで政策を推し進められた基本的な考え方をまず我々にプレゼンテーションしていただいて、そこから議論に入るのも一つの考え方かとも思いますので、その辺をちょっとお教えいただければと思います。

○遠藤小委員長

 これは今すぐお答えいただく必要がありますか。つまり、何かと言いますと、確かに今 これまでの政策の中で、初・再診料の金額は変わっているわけです。先ほど一応説明があ ったわけですけれども、それがどういう考え方によるものなのか、もう少し詳細に説明し ていただくというのも確かに一つの議論の材料にはなるわけでありますけれども、今すぐ それを求めて……。

○藤原委員

 私の考え方としては、厚労省はこれまで診療報酬を通して医療政策を進めてきたという ことがあるわけですから、その考え方が現状にマッチしているのかどうか、そこのところ をまず踏まえて、これから基本診療料、初診料・再診料について議論していくほうが、議 論としては道筋が通ってやりやすいかなと思ったところです。

○遠藤小委員長

 ですから、これまでの経緯の説明は行われたのですか。

○藤原委員

 今すぐお答えが出ないということであれば、今日はもう時間もありませんし、そういう ことで、この次でもよろしいかと思います。

○遠藤小委員長

 ただ、どういうことを事務局から聞こうとしているかというところがよくわかりません。例えば先ほど出ておりましたようなさまざまな理由で初・再診料の金額が変わっている、あるいは包括の範囲が変わっているということは説明があったわけですね。

○藤原委員

 もうちょっと詳しいことを言いましょう。初診料・再診料については、技術も含むけれども、イニシャルコストとかというのを含んでいるんだといった説明を今までされていたと思います。それから、外来管理加算については、今回意義づけの見直しということもあるけれども、技術料という評価をされております。その辺が今我々にとって渾然一体として理解されているのではないか。だから、その辺をしっかり厚労省として、これは個人的な考え方でそう言われているのか、あるいは厚労省全体としてそのような基本的な考え方があって言われているのか、私どもはさまざまな言われ方の中で非常に混乱しているということがあります。だから、そこのところをきちんと押さえた上でこの場で議論するほうが、我々としても手がかりというか、今までの厚労省の対応をみながら、これから診療報酬体系を考えていく上で見直していかなければいけないのかどうか、そういったことがかなり分かりやすくなるのではないかということで御提案を申し上げているところです。

○遠藤小委員長

 ありがとうございます。

 進め方についての藤原委員からの御提案でありましたけれども、もしただいまの御提案 について御意見があれば承りたいと思います。事務局にお尋ねしますが、今までの改定に 関しての厚労省としての考え方がかなり明確になっているものがあるのであれば、それは 適宜説明してほしいということであったと思いますけれども、それは可能かどうかという ことも含めて、ちょっと御発言いただきたいと思います。

○事務局(原医療課長)

 恐らく、どれだけさかのぼれるかは分かりませんけれども、過去の中医協での改定の議 論の中で事務局がどのような説明をしていたかというのを追っていくしか多分ないんだろ うと思います。そういう意味では、抽象的な意味で厚生労働省の考え方がとうとうと流れ ているようには私はちょっと思えませんし、そのときどきの状況に応じた形でいろいろと 提案していっている、それに対して中医協の場で1号側、2号側で御了解いただいて、そ ういう形で全体ができ上がっているものと思っておりますけれども。

○遠藤小委員長

 報酬の意味や点数は中医協で決めているわけですから、当初の厚労省の考え方は原案と してあったにせよ、基本的には中医協で決定されてきたという経緯があるということ。も う一つは、確かに過去の事例を知るということは大変意味がありますけれども、前向きな 議論をしていくという必要性がありますので、そういうことからしてみると、先ほど来西 澤委員や対馬委員から出ておりますように、もう少し幅広く見て議論をしていくというこ とがある意味では建設的であるという意見もあるかと思いますが。藤原委員、どうぞ。

○藤原委員

 こういう立場になって、今こういった医療政策のかなめである原課長の発言をずっとウ オッチしておりますと、過去から大体厚労省としてある程度の考え方をまとめられてお話 しされていると私は受け取っております。ただ、場合によってはそれが少し揺らいでいる 部分もかなりあるのではないか。そういったことが実施に現場を動かしているという事実 がありますので、それは原課長のお考えでもよろしいかと思いますけれども、その辺のと ころをきちんと我々に提示していただかないと、医療現場はますます混乱するばかりです。基本的なところから診療報酬体系について議論を始めないと、いつまでたっても同じところにとどまっていると私は感じましたので、ぜひともよろしくお願いいたします。

○遠藤小委員長

 基本的なところから議論をするというのがこの目的でありますので、それは当然やるつ もりであります。その方法論についてさまざまな意見が出ているということだと理解して おります。

 渡辺委員、どうぞ。

○渡辺委員

 今御意見がいろいろ出ておりますが、方向性として、私としては、基本的な在り方を考 えていこうという流れに今なってきているのかなと。前回の改定のときには、医科・歯科 のそれぞれの財源の中でどうあるべきかといったところを踏まえて、具体的に話し合いが されたわけです。今回はそうではなくて、先ほど対馬委員のほうからもいろいろと提案さ れましたが、基本的な保険医療のあるべき姿の中でこの初診料・再診料を考えていこうと私は考えていますので、そういう意味では、その在り方については歯科の問題も決して別枠ではないと考えております。ですから、そういう基本的な検討の中では、歯科も踏まえて私たちも意見を述べたいし、御意見を伺いたいと考えます。

○遠藤小委員長

 もちろん、そのように考えております。

 それでは、なかなか幅の広い議論でありますので、時間もそろそろ押してまいりました ので、特に御議論がなければ、ただいま非常に多様な御意見が出ましたので、事務局とし て対応できるものとできないものがあるかと思いますけれども、御議論を少し整理してい ただくと同時に、それに関連していろいろ御要望にある程度合うようなものがあれば、資 料として提出していただいて、次回の議論をさらに深めていきたいと思っております。本 日は、そういう意味で皆様方の御意見をいろいろとお聞きしたということになったと思い ます。どうもありがとうございました。

 それでは、本日の小委員会はこのあたりで終了にしたいと思います。

 次回の日程について、事務局からございますか。

○事務局(原医療課長)

 小委員会については今は未定でございます。

○遠藤小委員長

 それでは、本日の診療報酬基本問題小委員会はこれにて閉会といたします。どうもあり がとうございました。

      【照会先】
      厚生労働省保険局医療課企画法令第1係
      代表 03−5253−1111(内線3288)


リロード   新規 編集 凍結解除 差分 添付 複製 名前変更   トップ 一覧 単語検索 最終更新 BACKUP リンク元   ヘルプ  
Last-modified: 2008-08-04 (月) 08:27:21 (3158d)