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“全面解禁”に道開く、混合診療『合意』とは何か !

神奈川県保険医新聞2005年2/15・25号 より一部抜粋

未承認薬問題の本質は、“治験の空洞化”といわれる治験体制の未整備、遅い薬剤の承認スピード、FDAに比べ絶対的に少ない新薬の審査官数など、承認体制にある。混合診療の話とは別次元である。安全性、有効性の確認された薬剤は国内承認し、即座に保険適用する、これが患者も現場も望むことである。

この中度先進医療の本当の狙いは、いわゆる「技術料差額」の導入にある。
11月12日の参院厚生労働委員会は、各議員とも混合診療を取り上げたが、一つだけ奇異な質問がなされた。元日歯会長の中原参議院議員(自民)が、金属床総義歯の特定療養費の仕組みについて、あえて詳しく取り上げた。
この金属床総義歯は義歯粘膜面の大部分を金属で構成し吸着力を高めたものだ。この金属と技術の費用については、保険にある類似行為、スルフォン樹脂使用の総義歯を作成した場合の点数で請求し(準用点数とは別)、それ以外の部分は医療機関が特別料金(自費)として自己評価して設定し患者に徴収するもの。
つまりは、厚労省公認の「振り替え請求+上乗せ料金」の仕組みである。この仕組みは、いまある特定療養費の中で異質なもので、当時、高度先進、モノ差額に次ぐ、“第三の道”=技術料差額として問題となったもの。かつて、技官だった鳥山氏も明確に“技術料差額”の復活と認めている(『歯科評論』01年6月号)。
自費診療の金合金を使った補綴の慣行料金から最も近似する保険点数を除いた差額を“言い値”で請求する。―この技術料差額は、消費者団体の「歯科110番」やマスコミで問題とされ廃止されたものである。これは中医協でも問題となり、以降、このタイプのものは増やさないとされている。94年の導入以来、10年が経過したがこの技術は、依然と技術料差額のままで保険導入されていない。 ……略…… 11月12日の国会の舞台裏では、質問準備をしていたと小池参議院議員(共産)のもとへ、乳房再建や舌がん摘除後の形成術は筋皮弁術(約22万円)で保険請求ができると、実態の怪しい回答が厚労働省からなされ、約100万円の乳房再建術との乖離幅の扱いを匂わせたり、同日の毎日新聞が朝刊で、中度先進医療を第3分野として導入、とスクープしたりと、この技術料差額の復活を企図した形跡が強い。事実、中原質問には日歯は絡んでおらず、厚労省が指南したことが濃厚といわれる。また、当協会から、この技術料差額の件で、保険局医療課企画法令係長に昨年(04年)11月19日に質したが、係長は否定をしていない。

1999年の診療報酬体系見直し作業委員会報告書で、歯冠修復、欠損補綴について、現在の保険給付外のものを特定療養費とすることは保険医療費の増につながり現実的でないとした。
つまり、メタルボンドなど汎用性の高い技術を混合診療とした場合に、基礎的部分を保険で給付するため、医療費財源に影響を与えると、きちんと理解しているのであり、この中度先進医療の導入は、この先、かぜ薬やビタミン、漢方薬のOTC類似医薬品や財務省などがいう“軽医療”の保険外しの格好の理由とされかねない~。  尚、中度先進医療は高度先進医療と同様に、取り扱う医療機関は特定承認保険医療機関となり、実施する医療は全て原則、療養費払い、運用は現物給付となる。つまり、医療保険給付に占める療養費構成の割合が格段に増加することとなる。
また、「特別料金」となる患者負担は、青天井で料金の目安も厚労省より示されない。

混合診療が問題なのは、(欷閏載されない医薬品や技術が保険導入されないまま放置され、経済的格差が治療内容の格差となること、逆に保険収載されているものが外されて混合診療の対象となる危険性、最終的に療養費の支給(償還払い)のシステムに全てがとってかわり健保法の本旨が空洞化し、な欷云擅泳腓能淑な医療が受け難くなることにある。  保険外診療部分の自由料金を払える富裕層にとっては、基礎的診療部分に保険が適用され、負担軽減されるが、そもそも負担能力のない圧倒的な層にとって何ら福音とはならないのである。









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Last-modified: 2007-06-17 (日) 17:47:09 (4140d)