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医学ジャーナリスト協会11月例会講演 より !

「犬と鬼」と混合診療

医療制度研究会・済生会宇都宮病院副院長 中澤 堅次

一部抜粋します。

混合診療の議論は単純で、利潤追求の株式会社を参入させれば、競争原理により経営に素人の医者がやるよりはもっとサービスが良い医療が実現すると考えている。そしてその財源を破綻しかかっている保険診療をベースにして、はみ出した分は自己負担でまかなえばよいと言うものである。

政策の誤りの第一点は、高齢者中心の医療費の伸びを、製造業に対する需要と同じように考え、社会保障の視点から考えていない点である。……つまり高齢者が対象の医療は、利益を生む産業ではなく人道的な支援を行う社会保障システムとして考えられるべきものである。

第3の誤りは、専門性が高くわかりにくい医療分野に、自由競争を導入する危険に気づいていないことである。

第4の誤りは、混合診療と医療特区で最高の医療が受けられるという夢を、実態を知らないメディアと国民に見させることである。

高齢化社会における医療問題は大変に複雑で、安全を錦の御旗にお金をかける気ならば際限が無い。完璧な安全が目的ならば国土をコンクリで固めつくしてもまだ水害は起きるだろう。高齢化社会の医療にいくら金をかけても寿命には勝てないだろう。損得利害の議論はもっと深いところで考えなければ国を誤ることになるが、高齢者の本当の幸せは見方によってはもっと簡単なものかもしれない。「犬と鬼」の筆者アレックスカー氏は中国の故事を上げて、「鬼は実在しないが絵には描きやすい、犬は実在するが絵に描きにくい」と解説する。年老いた国民にとって鬼はいらない、国を愛する目でしっかり犬も描かなければならない。









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Last-modified: 2007-06-17 (日) 17:48:00 (4143d)