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混合診療とは !

現在、日本の健康保険制度では、健康保険でみることができる診療(診療行為、薬、材料など)の範囲は限定されています。
健康保険の範囲を超えた診療については、当然ながら保険給付はされません。(自己負担)

原則として健康保険の診療と健康保険の範囲を超えた診療が混在することは認められていません。
健康保険の範囲内の診療と範囲を超えた診療が同時に行われた場合でも、範囲外の診療に関する費用を患者さんから徴収することを禁止しています。
もし、健康保険の範囲を超えた診療を行い、その分を患者さんから別途徴収した場合は、その疾病に関する一連の診療の費用は初診に遡ってつまり、全ての診療が「自由診療」として患者さんが全額負担することになります。
つまり、一部でも自己負担で保険外の治療を行なうと、保険が効く部分まで全て自己負担になってしまいます。

しかし混合診療では、健康保険の範囲内の診療は健康保険で賄い、範囲外の分診療ついては患者さん自身に費用の支払を求めるわけです。
つまり、費用が混合しているわけでこれを混合診療といいます。

「『混合診療』という概念の本質は、 保険診療と保険外診療の診察行為自体が混在するのではなく、保険給付(一部負担金を含む) と保険外の患者負担との混在、すなわち「費用の混在」を指すのである。」

       ……と日本医師会医療政策会議(平成15年3月) では定義づけています。

近年、混合診療を解禁するべきか否かという議論が盛んに行なわれていますが、解禁による弊害も指摘されており結論には至っておりません。

賛成意見としては !


・患者の選択の幅が広がる。

・現行制度では混合診療は禁止とされているため、保険診療にごくわずかな自由診療を 併用しただけで全ての診療が自由診療の扱いとなり、医療費の全額が患者の負担となってしまう。解禁すれば、保険診療部分が保険給付の対象となり患者負担の費用が減少する。

・保険で認められない治療や癌治療などの最先端の治療を健康保険と併用して自己負担で受けられる。

・「解禁すれば、所得により受けられる医療に格差が生じる」というのは間違いで、混合診療禁止は「より支払能力の高い人しか保険外診療を受けられない」という逆効果になっている。

・個々の医師の技術水準等に比例した上乗せ評価が可能になる。

・医療が充実するので患者が早く完治する。よって保険給付額は減少する。

・実質的患者負担増になり、これが受診抑制を引き起こし、結果的に医療費のコントロールつまりは、医療費(保険給付費)抑制を目的とした公費支出の抑制ができる。

・自由診療が容認されている現状において、混合診療に限って患者負担の増大や有効性、安全性を問題にすることは理解に苦しむ。

混合診療の「原則制限」では医療現場の創意工夫と医療技術の競争が阻害される上、承認簡素化の対象となった高度先進医療も77 技術中20 技術に過ぎず、抜本的見直しが行われない限り是認し難い。

などが言われています。

反対意見としては !


・解禁すれば、所得により受けられる医療に格差が生じる。治療費を多額に支払える患者だけが、より多くの治療を受けることができることになってしまう。

混合診療を解禁すると、根拠や効果に乏しい保険外治療により患者に悪影響を及ぼしかねない。

・保険外の検査や投薬を受けられるのは、極少数の人間だけである為、効果的な治療が行えない可能性がある。

混合診療を認めることによって、現在、健康保険でみている療養までも「保険外」となる可能性がある。

・市場原理の下では,「選択の幅」は逆に狭まってしまう。

混合診療解禁後に、現在は保険適用となっている治療法を、保険からはずす懸念がある。

・医療には情報の非対称が存在するため、自由診療を選択する機会が増えた場合、医師が自由診療を進められた際に断ることが困難

などが言われています。


大和総研〜「混合診療解禁問題の論点整理」と「混合診療Q&A」 !

大和総研の資料です。
混合診療について判りやすく説明しています。論旨は混合診療解禁賛成寄りです。




日本医師会医療政策会議〜「〜わが国における医療のあるべき姿〜」 !

平成15年3月 日本医師会医療政策会議 「混合診療」についての見解
論旨は混合診療解禁繁反対です。



京都府医師会保険医療 〜「混合診療について」 !

京都府医師会保険医療 〜「混合診療について」



李啓充先生の言葉 !

第26回日本医学会総会ポストコングレス公開シンポジウム(第2回・東京)
市場原理と医療
米国の失敗から学ぶ―第2回―
李  啓充(医師/作家(前ハーバード大学医学部助教授)) より 一部抜粋1〜

必要な治療,適切な治療は、保険で給付する。そのために、保険診療が時代遅れにならないような制度をつくる。そういったことこそ議論すべきなのであって、混合診療の解禁が是か非かなどという馬鹿げた論争は、もういいかげんに終わりにしてほしいものである。







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Last-modified: 2007-06-17 (日) 17:39:18 (4140d)