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民間保険で備えよ!−民間保険に備えよ? !

現状のような低点数であれば、いっそのこと歯科は公的保険から全部または一部外してしまって欲しいとの声を多く聞きます。諸外国の十分の一程度の報酬設定ですから、このような声が上がるのも至極当然です。しかし大幅な領域が保険外へ移行する事になると、その部分を担うものが登場すると考えるのが理に適っています。依って青天井に価格設定をすることはできません。 そこで公的保険の呪縛から逃れて、自由な競争をしたいとお考えの方々に、民間生保の本格参入に対する覚悟はお有りかと問いたい次第です。 はじめは緩やかな参入かも知れません。しかしながら、この歯科医院過剰の状況です(その頃には更に増えているでしょう)。各歯科医院は、保険会社と協定を結んだり、契約してもらうため競争することになります。 保険会社に依る選別基準は、如何なるものになるでしょうか。「保険会社の契約者(被保険者)獲得のために、契約者(被保険者)のニーズに応えてくれる」歯科医院を選ぶことになります。はじめは、様々な治療の選択肢を持つとか、専門医資格や施設基準などの「医療の質」に関係するものになるかもしれません。しかしやがては「保険会社の利益追求」のため、極めて「分かりやすい」ものへとなっていく筈です。 具体的には、価格設定の低い医院値下げ要求に応じる医院利便性の面からは、日曜、祝祭日や夜間の受診が可能といったところでしょうか。また保険商品のパンフレットに載せるため、単に見栄えのいい歯科医院を選ぶことも考えられます。 依って今まで以上に、医療の本質とはかけ離れたところで競争することになるかも知れないのです。更に各企業ごとに、社員の福利厚生のため団体で保険を購入するとなりますと、そのような傾向は、より顕著になると考えられます。 我々が、幾ら切磋琢磨、研鑽しようが、このような「分かりやすい」ニーズに応えることが出来なければ選んでもらえないわけです。これが、資本力に劣る歯科医院が淘汰されてしまうのではないか、と危惧される所以です。

※「先生のところは、この価格で応じてくれますか? 日曜や深夜も診療してもらえますか?」※


民間保険の参入に関してもうひとつ、歯科治療費がアメリカのような高額の設定にはなりえないであろうと言うことが考えられます。歯科治療費に対する国民の感覚が極めて低いところからスタートするからです。またこれだけの歯科医院過剰の状態です。現在の自由診療の相場は間違いなく下がります。公的保険の適用部分も保険外に移行してしまえば、患者獲得のためダンピングが生じるかも知れません。 それなら自分が努力し、「歯科医療の価値を認め、十分な報酬を与えてくれる自費患者」をより多く獲得すれば良いのではないか、との考えもあります。確かに、ごく少数の方は「公的保険」にも「民間保険」にも頼らず、それが可能かも知れません。 然し混合診療が歯科のみならず、全ての診療科において広く導入されますと、現在の公的保険の保険料に加え、応益負担の為より高額となった民間保険の保険料を負担することになります。
また公的保険の適用範囲が縮小されれば、より重度の医療費支出に備えるなど、それだけでマインドは冷え込みます。依って「背に腹はかえられぬ」「ない袖は振れぬ」状態になり、受診動向に変化が生じてくるとも考えられます。患者がどのように動くのかは、公的保険の守備範囲や民間保険の在り方に依って大きく左右されるということです。

以上は、財界の思惑どおりに事がすすんだとの前提で述べました。タチの悪い絵空事かも知れません。ただひとつ確実なのは、自由裁量権が今まで以上になくなってしまうということです。

                               by Zep-







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Last-modified: 2007-06-17 (日) 17:51:31 (4050d)