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歯科医師の需給問題についての国会質疑


第150回国会
厚生委員会 第4号
平成12年10月18日(水曜日)

http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/syugiin/150/0008/15010180008004a.html

○吉田(幸)委員

 大臣の答弁の中に、私ども専門家として、極めて期待できる答弁をいただいたことに感謝を申し上げるわけでございますが、一方で需給問題ということが発生してまいります。医科も歯科も同様であるわけでありますが、とりわけ歯科医師の需給問題は極めて大きな課題となっているわけでございます。

 平成十年五月に公表をされました歯科医師需給に関する検討会の報告によりますと、歯科医師の推計をしたところ、今のままの供給状態が続けば、平成十七年以降供給が需要を上回ることになるとあるわけであります。ところが、私ども、現場の先生方の意見をいただく中で、もう既にこの状態は起こっているんだ、地域によってはかなりのアンバランスがふえてきているということは強く感じるわけであります。

 この状態というのは極めて深刻であると私は考えるわけであります。その理由として、現在の歯科医療は、従来のように虫歯、歯周疾患あるいは入れ歯、このようなものを治療する診療科ではないわけであります。例えばかみ合わせを治すことによって、ぼけという言葉は適切かどうかわかりませんが、ぼけの防止もできる例がある。ただし、全部が全部そうではない。お年寄りになって、食という、食べるという感覚を失うのは、生きる楽しみの非常に大きな部分を失うことになってくるわけです。また、若い子供たちにおいては、かみ合わせの問題、歯並びの問題、これは我が国だけであります。歯並びが悪い子供たちが非常多い、これは我が国だけのものです。かみ合わせのアンバランスが生じることによって全身にいろいろな弊害が起こる。

 このことは、私が衆議院議員となってから約四年間、この委員会においても頻繁にお話をさせていただき、個人的に委員の先生から相談を受けたこともあるわけであります。

 したがって、こう概念を考えると、歯科医療というものが極めて重要である。その中において需給問題、このバランスが非常に崩れるということは、良質な歯科医療の提供に支障を来すのではないか、このことを懸念するわけでございます。適切な歯科保健医療サービスをしっかりと確保していく上で、この需給問題についてどのようにお考えなのか、そして、積極性に欠けるようであれば積極的に取り組んでいただきたいとお願いを兼ねての質問でございます。大臣からの御答弁をよろしくお願いいたします。

○津島国務大臣

 良質な医療を提供するためには、医師、歯科医師の資質の向上とあわせて、需給が適切でなければならないと考えております。その点では、委員の御指摘と全く同じ認識を持っておるわけであります。

 特に、歯科医師の場合には、もう既に御指摘のとおり、昭和六十一年七月に意見を出しまして、平成六年までに歯科大学の定員を一九・七%削減するというようなこともございましたけれども、引き続きこの需給問題は重要な課題であるというふうに受けとめております。

 このため、歯科医師需給に関する検討会を開催いたしまして、平成十年五月に、新規参入歯科医師が一〇%削減されるためには、大学の入学定員削減や臨床研修の必修化等、中長期的なものを含め種々の対策を講じることが必要であると提言をされておるところでございます。

 厚生省は、これを受けて、歯科大学及び大学歯学部の定員削減については文部省に対して要請を行ってございまして、既に国立大学二校で十五名の入学定員の削減がなされたことは御承知のとおりでございます。  臨床研修の必修化については、現在御審議いただいている医療法等の改正に盛り込んでございますけれども、今後とも、この歯科医師の需給問題には関係各省とも連携しながら積極的に取り組んでまいりたいと思っております。

○吉田(幸)委員

 ありがとうございます。ぜひよろしくお願いをしたい。  質の向上、これは今までの歯科医師を否定するものではないわけであります。先ほど申し上げたように、この約四年間、ここでこの問題をしっかりといろいろな角度で質問させていただいた。実に多くの方々から、どこかいい歯医者はないかというような相談を受けたわけであります。

 ただ、それのバランスが崩れることによって――だれでも扱うような問題ではない、全身とのかかわりというのはやはり専門的な知識を有する分野でありますので、その辺についての御配慮もよろしくお願いしたいと思います。  


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Last-modified: 2008-06-26 (木) 08:02:09 (3226d)