Top / 歯科衛生士の業務範囲について



歯科衛生士の業務範囲に関する疑義照会および回答


歯秤師生士の業務範囲について
(昭和41・8・15 歯23)
鳥取県厚生部長あて 厚生省医務局歯科衛生課長回答


【照会】
このことについては、下記のとおりと解してよろしいか。

 歯科衛生士法第二条第一項に規定されている歯科医師の直接の指導の下に行う予防処置とは。

【見解】
歯科医師が診断した患者のみを対象とするものであり、かつ、歯科医師の常時指導によって行う予防処置である。

【回答】
貴見は概ね妥当であるが、歯科医師は指導にあたっては、常時立会うことを要しないが、常に直接の指導をなし得る態勢にあることを要すると了解されたい。



 歯科衛生士法第二条第二項に規定されている歯科診療の補助とは

【見解】
歯科診療補助の内容はきわめて多岐にわたると考えますが口の中にはいっさい触れることができない。

【回答】
歯科衛生士が歯科診療の補助として行なうことができる業務については、その知識及び技能に応じて、おのずから一定の限界があるが、口腔内に触れ得ないとする解釈 は、やや狭きに失したものと考えられる。


 歯科衛生士法第十三条の二に規定されているただし書きの臨機応変の手当の範囲

【見解】
歯科医師の診療を受けるまで放置すると生命又は身体に重大な危害をきたすおそれのある場合に、歯科衛生士がその業務の範囲内において、患部を一応処置する行為をいうものである。なお、応急処置の後歯科医師の同意を受けず引き続き処置することはできない。

【回答】
歯科衛生士法第十三条の二ただし書は、歯科保健上緊急の処置を要する場合であって、歯科医師の診療を受け難いときに、歯科衛生士は通常歯科医師の指示があれば行い得る業務の範囲内で必要最小限度の処置を行なうことを認めたものと解すべきである。


 日本歯科医師会発行(昭和三十九年一月)の歯科医療管理の手引き中歯科衛生士の行為別の業務の可否について

【見解】
手引きのとおりと解すれば次の事項について疑義がありますので、なにぶん御指示をおねがいします。
(1) カルテに書き込むこと(診療に関する事項)
(2) 主訴を聞き取り記入する(カルテ)
(3) 口の中を概診する。
(4) ちょう薬(仮封)
(5) 仮封材の除去
(6) 裏装剤のちょう布
(7) マトリクスの装着除去
(8) 充てん剤のてんそく
(9) 充てん物の研磨
(10)ワクスパターンの埋没
(11)インレー、冠の装着
(12)きょう正装置の除去

【回答】
各事項に関する見解は、それぞれ次のとおりである。
(1)歯科医師の口述を筆記するにとどまる場台は許される。
(2)できない。
(3)照会趣旨不分明で回答できない。
(4)〜(9)主治の歯科医師の指示があった場合はできる。
(10)歯科衛生士の業務範囲の問題ではない。
(11)できない。
(12)主治の歯科医師の指示があった場合はできる。



歯科衛生士法13条の2

歯科衛生士は、歯科診療の補助をなすに当たって、主治の歯科医師の指示があった場合を除くほか、
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医薬品を授与し、
0緻品について指示をなし、
い修梁昌科医師が行うのでなければ衛生上危害を生ずる恐れのある行為をしてはならない。



歯科衛生士の補助行為として認められないもの

厚生省歯科衛生課長回答(昭和41年8月15日)

歯科医の指示があっても出来ない行為
・主訴を聞き取りカルテに記入する
・ワックスパターンの埋没
・インレー、冠の装着


大阪高等裁判所(昭和55年10月31日)
・窩洞形成、根管治療、抜髄等は、それ自体歯科医師法第17条の歯科医業を構成する独立の歯科医療行為に当たり、歯科衛生士がこれを行うことは許されない。


(歯科技工士法)
・印象採得、咬合採得、試適、装着
その他歯科医医師が行うのでなけれぼ衙生上危害を生ずる恐れのある行為をしてはならない。


歯科衛生士の問診2008/06/16追加

コップの外の嵐

第5回 歯科衛生士に問診をさせたら歯科医師は逮捕・勾留される? (2006/4/5)

http://www.heraeus-kulzer.co.jp/customer/storm_060405.html

一部抜粋

「歯科衛生士にレントゲン撮影やカルテ記入をさせたとして、伊勢佐木署は歯科医師D(57)を歯科医師法違反(無免許歯科医業)容疑で逮捕、歯科衛生士の女性(36)を同容疑で書類送検した。容疑者は歯科診療所を衛生士にほぼ任せていたという。容疑者は横浜市西区で歯科診療所『D歯科医院』を経営。昨年8〜12月までの間、衛生士に指示し、同医院内で衛生士に定期健診として患者計6人に対し計55回レントゲン撮影をさせたほか、問診や触診、カルテ記入などの歯科医行為を無免許でさせた疑い。」


歯科衛生士が採血・投薬 国「技能あり適法」/兵庫県2008/06/16追加

 神戸市が開設し、障害者や認知症の高齢者、幼児らに歯科診療をしている「こうべ市歯科センター」(長田区)で、歯科衛生士が日常的に採血や薬の投与をしていることが6日分かった。

 厚生労働省は「今回は条件が整っており法に触れないが、技能がない場合などは違法行為の可能性がある」としている。歯科衛生士の権限にあいまいさがある点も認めており、専門家は「採血などの技能を持つよう養成、認定する仕組みが必要だ」と指摘している。

 センターは、2004年4月開設。患者の負担軽減のため進めている全身麻酔下での治療は、今年9月までに1,200例以上に上る。

 神戸市に5月、「歯科衛生士が採血をしている」との情報が寄せられ、センターを運営する神戸市歯科医師会とともに調査。30代の女性歯科衛生士が全身麻酔をかけた患者から採血。点滴の輸液に抗生剤を混ぜ注入速度を調整したり、全身麻酔の前に鎮静剤を投与したりしていた。

 歯科衛生士の養成学校で採血や投薬の実習はなく、こうした行為が表面化するのは異例。

 この歯科衛生士は歯科医師の下で約10年経験。センター開設時から勤務し、04年夏に採血を始めた。今年3月から9月まではセンターに看護師が一人もおらず、歯科衛生士は採血と投薬を続けていた。

 神戸市は、歯科衛生士の権限を逸脱していないかを厚労省歯科保健課に照会。同課は(1)歯科医師の指示の下で行っている(2)十分な知識と経験、技能がある(3)患者の不利益になっていない――、として6月に「今回のケースは法に触れない」との見解を示した。歯科衛生士が行うことができる行為は「ケース・バイ・ケースで判断する」とした。

 歯科衛生士の権限について国が文書で具体的に明示したのは1966年が最後で、この文書でも採血や投薬について規定はない。歯科医師や専門家の間でも適法か違法か、解釈が分かれ「グレーゾーン」になっている。

 歯科衛生士にどの程度の技能や知識があれば採血や投薬ができるかについて厚生労働省は「明確な基準はない」としており、ことし6月に国会でも「歯科衛生士が行える業務を個別に列挙するのは困難」と答弁した。

 歯科衛生士は歯科医師の補助役で、技能が未熟なままでも歯科医師の指示で採血や投薬を行う可能性も考えられ、歯科衛生士養成の専門学校教員は「優れた技能があったとしても、歯科衛生士が歯科医師や看護師の領域にまで踏み込んでいいのか」と憂慮している。

http://www.independent.co.jp/news/dent_bn_view.cgi?dat=20061109



■ 歯科医療に係る診療報酬点数等に関する質問主意書(平成18年6月16日)

民主党 桜井 充 参議院議員

http://www.sangiin.go.jp/japanese/joho1/syuisyo/164/meisai/164080.htm

一部抜粋

そこで、以下質問する。

 歯科衛生士がスケーリングと診療補助としてのルートプレーニングを行うことができる根拠は、歯科衛生士法第二条第一項及び第二項であるとされている。しかし、都道府県の指導医療官ごとの解釈では歯科衛生士がスケーリングとルートプレーニングを行うことができるか否かについての見解が統一されていない。このことにより、歯科衛生士がスケーリング及びルートプレーニングを行うことは、ある県では合法であるが、他県では違法であるというような実態になっているが、政府はこのことを認識しているか。例えば、スケーリング及びルートプレーニングが違法行為とされている県の場合、歯科衛生士学校等において教授している内容(スケーリング等の方法)を臨床現場で実践することができない上、歯科衛生士法第二条第一項及び第二項の規定も無視することになるが、これについて政府の見解を示されたい。

 現在の歯科衛生士が行うことのできる行為について、過去に出された歯科衛生士の業務範囲についての疑義照会に対する厚生省(当時)の回答(昭和四十一年八月十五日付歯第二三号)のように、個別列挙で示されたい。なお、答弁に当たっては、昭和四十一年当時の回答から変化はないという趣旨ではなく、昭和四十一年以降の諸事情を考慮して、現状に適合した明確なものを示されたい。

十一 歯科衛生士の役割はますます重要なものとなっているが、政府は、歯科衛生士の業務についてどのような展望を持っているのか。歯科衛生士の業務範囲を狭めようとしているのか。 また、時代に合わなくなっている歯科衛生士法の抜本的改正も行うべきと考えるが、政府の見解を示されたい。

歯科医療に係る診療報酬点数等に関する質問に対する答弁書

九について

 スケーリング及びルートプレーニングが、歯科衛生士法(昭和二十三年法律第二百四号)第二条第一項の歯牙及び口腔の疾患の予防処置又は同条第二項の歯科診療の補助に該当するか否かは、個々の行為の態様に応じ個別具体的に判断する必要があるものであり、歯科衛生士学校等においてスケーリング及びルートプレーニングに関する教育が行われることは必要であると考えている。  御指摘の指導医療官ごとの解釈の実態については承知していないが、不適切な解釈を行っている事例があれば、地方社会保険事務局等に対し、適切な解釈を周知してまいりたい。

十について

 歯科衛生士は、歯科衛生士法第二条の規定により、歯牙及び口腔の疾患の予防処置、歯科診療の補助及び歯科保健指導を業とすることができるが、ある行為が歯科衛生士が行うことができるか否かについては、個々の行為の態様に応じ個別具体的に判断する必要があるため、個別に列挙してお示しすることは困難である。  なお、御指摘の疑義照会に対する回答については、個別の照会に対して、当該照会内容から把握できる事実の範囲内でお答えしたものであり、歯科衛生士が行うことができる行為を個別に列挙したものではない。

十一について

 厚生労働省においては、歯科疾患を予防し、口腔衛生の向上を図る観点から、歯科衛生士の果たすべき役割は重要であり、引き続き、質の高い歯科衛生士を養成し、良質かつ適切な歯科医療を提供していく必要があると考えている。なお、「歯科衛生士の業務範囲を狭めようとしている」ということはない。  また、御指摘の「時代に合わなくなっている歯科衛生士法」の意味が必ずしも明らかではないが、厚生労働省においては、現時点では、歯科衛生士法の抜本的改正が必要であるとは考えていない。



2008/06/18追加

http://www.sangiin.go.jp/japanese/joho1/syuisyo/165/meisai/165007.htm

歯科医療に係る診療報酬点数等に関する質問主意書

質問第七号

平成十八年十月十一日

 前回質問主意書問九の答弁から解釈すると、歯科衛生士がスケーリング及びルートプレーニングを行うことについては、診療現場において歯科医師の判断に任されると考えてよいか。つまり、歯科医師の責任の下に歯科医師の指導により、歯科衛生士がスケーリング及びルートプレーニングを行えるとの認識であるのか。また、「個々の行為の態様に応じ個別具体的に判断する必要がある」との答弁があるが、具体的に誰がいつ判断するのか。それぞれ政府の見解を明らかにされたい。

四について

 スケーリング及びルートプレーニングが、歯科衛生士法(昭和二十三年法律第二百四号)第二条第一項の歯牙及び口腔の疾患の予防処置又は同条第二項の歯科診療の補助(以下「疾病予防処置等」という。)に該当する場合には、歯科衛生士がこれらの行為を行うことは可能であるが、これについては、個々の行為の態様に応じ個別具体的に判断する必要がある。

 また、個々の行為が疾病予防処置等に該当するか否かについて、歯科衛生士法を所管する省庁として最終的に判断するのは、厚生労働省である。



◆歯科衛生士全員が無資格でエックス線撮影
2008/08/29

歯科衛生士や無資格の従業員による歯周疾患指導管理やエックス線撮影

2歯科医院の保険指定取り消し 診療報酬を不正請求
静岡新聞
http://www.shizushin.com/news/social/shizuoka/20080829000000000029.htm

診療報酬不正請求:歯科医らを処分−−静岡社会保険事務局
静岡:毎日新聞
http://mainichi.jp/area/shizuoka/news/20080829ddlk22040183000c.html

浜松と掛川の2歯科医院が 診療報酬を不正請求
中日新聞
http://www.chunichi.co.jp/article/shizuoka/20080829/CK2008082902000193.html

歯科衛生士全員が無資格でエックス線撮影

四日市市立四日市病院:無資格でエックス線撮影 違法性認識、常態化
三重:毎日新聞
http://mainichi.jp/area/mie/news/20080829ddlk24040132000c.html

四日市病院外来 不適正医療
読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/mie/news/20080829-OYT8T00191.htm


2008/09/10

歯科衛生士、無資格でX線撮影

歯科衛生士、無資格でX線撮影 岐阜市民病院
岐阜新聞
http://www.gifu-np.co.jp/news/kennai/20080910/200809100935_5797.shtml







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Last-modified: 2008-09-10 (水) 21:16:55 (3380d)