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歯科衛生士養成学校の補助金についての国会質疑


身体障害者の診断書、歯科衛生士養成学校の補助金、
金パラの逆ザヤについての質疑がなされています。

第151回国会 予算委員会 第7号
平成十三年三月九日(金曜日)
櫻井充

http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/sangiin/151/0014/15103090014007c.html


○委員長(岡野裕君)

 次に、櫻井充君の質疑を行います。櫻井充君。

○櫻井充君

 もう一点、身体障害者の診断書を書けるのは医者だけでございます、現在の法律では。しかし、そしゃく、嚥下といって、かんだり飲んだりする障害、その患者さんたちの診断、治療は歯医者さんがやっています。しかし、その歯医者さんたちが身体障害者の診断書を書くことができません。

 その十五条の改正案を私たちは今参議院に提出していますが、昨年も出しましたが、審議されぬまま廃案になっています。医師会からの圧力があったからです。この現状に対してどう思われますか。 ○国務大臣(坂口力君) 昨夜、先生からこの問題が出ましたことをお聞きいたしまして、ずっと実は悩んでいるわけでございます。

 悩んでいるのは、どこどこから圧力があって悩むということではございませんで、いわゆるそしゃく機能、そしゃくというのは一体何なのか、もう一遍昨夜から医学書を出しましていろいろ見ているわけでございますが、いろいろのことが書いてありまして、なかなかそしゃくということ一つにつきましても概念が非常に難しいわけでございます。

   〔委員長退席、理事須藤良太郎君着席〕

 ただかみ砕くだけ、あるいは唾液とまぜるだけというだけでございましたら、これは歯科の世界で私はいいんではないかというふうに思うんですが、もう一つ、咽頭の方、飲み込むことというのが書いてあるのがございまして、そしてそしゃくをし、飲み込むということになってまいりますと、これはいろいろの問題が絡んでくるわけでございますので、歯科の皆さん方の範囲にそれがとどまるのか、それともそこを超えているのか、ここが私も実はわからなくなったままここへ立っているわけで、そしゃくできないままでここに立っているわけでございますが。

 ここのところを、申しわけありません、先生、私ももう少しそこを整理をさせていただいて、歯科の方でそれはもうそこも含まれているんだということであれば先生の御指示に従わなければならないというふうに思いますし、いやしかしそれは違う、そこまではいっていないということであればお時間をいただかなければならない。

 もう少しこの点、そしゃくできるまでの時間をちょうだいできないかというのが私のただいまの心境でございます。

○櫻井充君

 不思議なのは、診断も治療もされているんですよ、そしゃく嚥下障害の。診断も治療もされているのに診断書だけ書けないというのがおかしいわけです。どうでしょう、そこのところだけ。

○国務大臣(坂口力君)

 私は、そこのところを十分に知識がないものですからお答えができなかったわけですが、診断ができているというのであれば、それは当然のことながら診断書は書けるというふうに思います。

○櫻井充君

 そうですね。前向きですね。

 大臣、もう一つ言えば、治療ができるというのは診断しているということですよ。

○政府参考人(今田寛睦君)

 唇顎口蓋裂につきましては、そしゃく障害をもちろん伴うわけでありますが、現在、主に歯科大学の附属病院等でかなりの方々が治療を受けていらっしゃるという状況にございます。

 そういった方々が口腔外科的処置をされたりする場合にあっても、現在の診断、治療そのものを歯科の先生方がおやりになっていることを否定するものではございませんが、この身体障害というものを認定し、何級として認定するかという一つの総合的な判断を私ども行政的には求めているつもりでございます。  つまり、唇顎口蓋裂であるかという診断をされているということだけではなくて、その人がどのような障害を担っているか、その程度を判断するためには、先ほど大臣からも御指摘ございましたけれども、かむあるいはまぜる、あるいはのどに送り込む、そして飲み込むといった総合的な判断に基づいて障害の程度を判断したいという観点から、医師の診断書が不可欠であるという判断でこれまで運用している次第であります。

○櫻井充君

 それは歯医者さんを侮辱しているんじゃないですか。歯医者さんの前でそのこと言えますか、本当に。それはひどいでしょう。歯医者が診断できない、そんな……

○政府参考人(今田寛睦君)

 したがって、今の制度におきまして、五十九年に唇顎口蓋裂が身体障害の対象となった時点で、歯科の先生方の専門性をお伺いしたいということから、意見書の提出をあわせて求めている次第であります。

○櫻井充君

 社会的な判断ができないとおっしゃったじゃないですか、今。歯医者さん、できないんですか、本当に。

○政府参考人(今田寛睦君)

 先ほどの繰り返しになりますけれども、かむ、まぜる、そして飲み込むという行為の中にはあご、のど全体の機能の障害の結果としてあらわれるという観点から、歯科医師の御判断にあわせて医師の判断も必要である、このように考えております。

○櫻井充君

 そんなこと聞いていませんよ、そんなこと聞いていません。答弁になっていません。社会的判断ができるかできないかと言っているんですよ。

○政府参考人(今田寛睦君)

 歯科の分野での御診断は十分に可能だと思います。しかし、障害の認定を行う上でもっと幅広く御判断をいただきたいという観点から、総合的な御判断をという意味で医師からも診断書をいただいておる、こういう趣旨であります。

○櫻井充君

 時間もないので、それではもう一つゆがんだ構造をお話ししますと、准看護婦さんの養成学校には補助金が出ております。そして、歯科衛生士さんの養成学校には補助金が全く出ていません、運営費。なぜですか、これは。

○政府参考人(伊藤雅治君)

 准看護婦につきましては、准看護婦を含めまして看護婦の養成所に対しましては、昭和四十五年から看護職員の慢性的な不足に対応いたしまして、この養成所の運営費の補助制度を始めたわけでございます。その後、平成四年に、看護職員の不足に対応するために、いわゆる人確法と言っておりますが、看護婦等の人材確保の促進に関する法律が制定をされまして、この法律によりますと、「国は、看護婦等の養成、資質の向上及び就業の促進並びに病院等に勤務する看護婦等の処遇の改善その他看護婦等の確保を促進するために必要な財政上及び金融上の措置その他の措置を講ずるよう努めなければならない。」とされております。

 したがいまして、看護婦の養成所に対する運営費の補助につきましては、看護婦職員の慢性的な不足に着目した運営費の補助ということでございまして、一方歯科衛生士につきましては、その確保について大きな問題はないというふうに認識をしておりまして、そういう観点から、看護職員に対する運営費の補助というのは特別の制度だというふうに考えていただいて結構だと思います。

○櫻井充君

 歯科衛生士さんは足りているということでしょうか。今、全部の歯科診療所に歯科衛生士さんいらっしゃるわけじゃありませんよ。

○政府参考人(伊藤雅治君)

 いろいろ医療関係職種がございますが、その中で非常に不足、需給問題が深刻な看護職員に限ってその養成所の運営費の補助を行っているわけでございまして、これは医療関係職種の中で看護婦だけが特別そういう点に、需給関係に着目して行っているということでございます。

○櫻井充君

 それともう一つ、じゃなければ、これから予防歯科というのは非常に大事になってきます。そういう意味で、歯科衛生士さんというのは非常に重要な位置を占めてきて、宮城県ではもう歯科衛生士さん三年制にしようと。しかしながら、今のままではなかなか三年制に移行していかない、しかも補助金もつかないということで、これはやはりどう見てもバランスがおかしいんじゃないかと思うんです。その点についていかがでしょう。

 せめて、少なくとも三年制を始めるところには運営費の補助金を出して、歯科衛生士を三年制にして質の高い人たちを育てよう、そういうことをやってもいいんじゃないかと思いますが、いかがですか。

○政府参考人(伊藤雅治君)

 歯科衛生士の修業年限につきましては、平成十一年の五月に取りまとめられました歯科衛生士の資質の向上に関する検討会の意見書におきまして、現行の修業年限二年により業務の多様化等に対応した新たな内容の教育を実施していくことが困難である、したがって、養成施設における修業年限を三年に延長する必要性は十分に理解されている、しかし、環境整備に対する現場の対応を十分考慮する必要がある、こういう意見が述べられているわけでございます。

 これを受けまして、厚生労働省といたしましては、今年度から歯科衛生士養成所が修業年限を延長する場合、施設設備に対する費用を補助する制度を創設いたしまして、既存の歯科衛生士養成所が修業年限の延長を円滑に行うことができるように取り計らったところでございます。これによりまして、本年四月一日から、修業年限三年による歯科衛生士の養成を行う養成所に対しましては、先ほど申し上げたような補助を行うこととしているところでございます。

○櫻井充君

 看護学校の運営費に、向こうは出ています。じゃ、なぜ歯科衛生士さんは運営費出してもらえないんでしょう。

○政府参考人(伊藤雅治君)

 看護職員の場合は、需給関係が非常に逼迫しているという点に着目して行っているわけでございまして、歯科衛生士につきましては、その点について看護職員と違うという判断でございます。

○櫻井充君

 おかしいじゃないですか。厚生省は、質の高い歯科衛生士さんが必要で、三年制には移行していかなきゃいけないということを述べられているじゃないですか。

○政府参考人(伊藤雅治君)

 質の向上を図るということは当然でございますが、看護職員の養成所の運営費に対する補助というのは、あくまでも需給関係に着目した制度であるというふうに御理解をいただきたいと思います。

○櫻井充君

 もう一つ、歯科の先生が気の毒な、御苦労されているのは、補綴で、詰め物で金銀パラジウムというのを詰めているわけですけれども、これが物すごい勢いで高騰しておりまして、治療をするとするだけ損をしている、いわゆる逆ざやの問題があります。今回、四月に保険点数が改正されますが、ほとんどまだ逆ざやは解消しないんじゃないかというぐらいの点数なんです。この問題についてどうお考えですか。

○国務大臣(坂口力君)

 この問題も、私もいろいろの人からお話を伺っているところでございます。このパラジウム合金というのが非常な乱高下をしているという、非常に高くなってきたといったようなことで、歯科の先生方からも非常に大きな要望がありますこともよく承知をいたしております。

 それで、先般の二月の二十八日の中医協におきましてひとつ四月から値上げをするという結論を出していただいたようでございますが、これからまだこれ乱高下するだろうというふうに思います。したがって、高くなることもあれば低くなることもあるだろうという気もするわけです。

 ですから、これが何によってこれだけ乱高下しているのかということを私も十分に存じません。しかし、現在そういうふうな状況にありますことは事実でございますので、適正に、できる限りその期間、半年なら半年間の間にどういうふうに変化をしたかを十分にわきまえて、そうしてそれに対して公正な値段になるように私も中医協の方にお願いをしたいと思っているところでございます。





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Last-modified: 2008-07-23 (水) 20:17:32 (3432d)