Top / 勿凝学問より・・・ 事実は価値判断とは独立に存在し得ない

【勿凝学問116】 事実は価値判断とは独立に存在し得ない
―「人間は自分がみたいという現実しかみない」というカエサルの言葉の科学方法論的意味合い―

慶應義塾大学 商学部教授  権丈 善一
http://news.fbc.keio.ac.jp/~kenjoh/work/   (2009/12/21 リンク承諾済)


社会科学上の問題設定と価値判断の関係について、多くの示唆を与えてくれるミュルダールの『経済学説と政治的要素』のなかで、彼の意を最もうまく表す一文を引くとすれば「答えが与えられる前に問が発せられなければならない。問はいやしくもわれわれの関心の表現であり、それらは根底において価値判断である」であろう。

 社会科学研究で最も難しい作業は、何ゆえに、その課題にとりかかっているのかということを自問することであると思える。実際、多くの社会科学研究では、問題設定をした瞬間に、ある程度結論が決まっているような側面が多く、結論をどの方向にもっていくかということは、問題設定というスタート地点に強く依存している。

権丈(2005)〔初版(2001)〕『再分配政策の政治経済学機 p.143.

>>続きを読む



NPO-rogo.gif


※記載内容の無断転載および複製はご遠慮願います。




添付ファイル: fileNPO-rogo.gif 557件 [詳細]

リロード   新規 編集 凍結解除 差分 添付 複製 名前変更   トップ 一覧 単語検索 最終更新 BACKUP リンク元   ヘルプ  
Last-modified: 2009-12-21 (月) 12:00:07 (2651d)